――GUTS-SELECTメンバーとなるにあたって、事前に何か自主トレをされたりしましたか。

役が決まってから、まずどういう準備をしようか考えて、100円ショップでおもちゃの銃を買ってきました。それを鏡の前で構えて、カッコよくポーズが決まるよう練習してみたんです。でも、ちゃんとした構え方もわかっていなかったので、現場でプロの方に指導してもらったとき、「あっ、ぜんぜん違う」と思いましたね(笑)。最初は銃を持っていても弱そうに見えるんですよね。そこからいろいろと教えていただいたおかげで、ちょっとはカッコよく構えが決まるようになったかもしれません。

――とてもカッコいいです! GUTS-SELECTのみなさんと一緒にいるシーンが多いと思いますが、チーム全体の雰囲気はどんな感じなのでしょうか。

役に入っていない素の状態でも、みなさんの個性が強く、面白いんですよ。ムラホシ隊長の黄川田雅哉さんとカイザキ副隊長の宮澤佐江さんは特に、ギャグ言ってツッコんでの連続で、周りを笑わせてくれるんです。常に和気あいあいとした空気で、楽しんでいます。

――イチカ、カナタ、ソウマの若手隊員3人が、撮影に入って打ち解けたきっかけは何だと思いますか。

3人がTPUの訓練生時代のお話の撮影をしてた時に、山登りやランニングなど訓練をこなすシーンがありました。運動量が多く、キツかったのですが、1人がくじけそうになったら誰かが励ますとか、3人で助け合って撮影をこなしていくうち、絆が深まっていったような印象があります。カナタ役の松本大輝さんは、最初は人見知りっぽく自分を隠しているところがありましたけど、打ち解けてからはずっとギャグばっかり言ってます。ソウマ役の大地伸永さんはクールキャラを演じていますが、実際はクールとおちゃらけが半々という感じ。おちゃらけのほうがちょっと強いかな(笑)。

――メイン監督の武居正能さんからは、撮影に入る前どんなアドバイスがありましたか。

イチカはしっかり者で、ひとつの夢や目標に向かってひたすら突き進む女の子だから、そういった意志の強さを演技で表現できればいいねとか、対立しがちなカナタとソウマをイチカがまとめてほしい、と言われましたね。

――ウルトラマンシリーズならではの撮影体験には、どんなものがありますか。

ムラホシ隊長から「キリノ隊員は○○に向かい、怪獣を攻撃せよ」という通信を受け、「ラジャー!」と応えるくだりですね。銃を手にして勇ましく出動していくシーンを撮っているとき「憧れの隊員になったんだなあ」と強く実感します。イチカはカッコよくて、優しくて、しっかり者で、私自身も憧れる存在。テレビを観てくれる女の子が、私もイチカみたいになりたいなって憧れの気持ちを抱いてくれたら嬉しいなって思います。

――撮影現場での、とっておきの裏話があれば教えてください。

みんなマジメな演技をしているシーンでも、撮影の合間では常にニコニコ笑っていて、本当に楽しい雰囲気が漂っているんです。ある場面でカナタが宇宙人の「人違い」に気づかず、一生懸命しゃべっているところを撮ったとき、イチカとしてはずっとマジメにしていなければならないのに、カナタを観ていると面白すぎてだんだん口がニヤニヤしてきて大変だったことがありました。テストの段階から笑いがこみ上げてきて、もうカナタのほうを見てられないって感じ(笑)。カナタの「天然」な姿も楽しみにしていてほしいです。

――最後に村山さんから『ウルトラマンデッカー』第1話の注目ポイントをお願いします。

イチカ、カナタ、リュウモンの3人がそれぞれの夢を叶えるため、GUTS-SELECTに入るぞ!と気持ちを込めるシーンです。みんな自分の気持ちが強すぎて、時にはぶつかったりするんですけれど、そんなところがすごく「青春」って感じなんです。友情や絆、勇気や感動など、3人の動きを通じていろいろな思いをお伝えすることができたら嬉しく思います。『ウルトラマンデッカー』をご覧になった人が、「あきらめない」って大切だな、夢って大事だなと思ってもらえるよう、これからも撮影を頑張っていきます。みなさん応援をどうぞよろしくお願いします!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京