今や子どもから大人まで幅広い年齢層から愛され、親しまれている特撮ヒーロー作品、ウルトラマンシリーズの最新作『ウルトラマンデッカー』が、2022年7月9日から放送開始される。

本作は、シリーズ前作『ウルトラマントリガー』(2021年)の数年後を舞台し、謎の宇宙浮遊物体スフィアの襲撃から人々を守るエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の奮闘と、彼らに味方する光の巨人・ウルトラマンデッカーの活躍を描く物語である。

フレッシュなチーム編成となった新しいGUTS-SELECTで、地上攻撃を担当する女性隊員キリノ イチカを演じるのは、俳優・モデルとして活躍中の村山優香。体を動かすことが大好きで、機敏かつ小回りの利くスポーツウーマンという設定のイチカと同じく、常に明るく前向きで元気いっぱいの笑顔をふりまく村山に、ウルトラマンシリーズの印象やGUTS-SELECTメンバーのチームワーク、そしてイチカと自分自身の共通する部分を尋ねてみた。

  • 村山優香(むらやま・ゆうか) 2003年生まれ、茨城県出身。中学生時代に映画『忘れ雪』(2015年)で俳優デビューを果たし、読売中高生新聞初代スペシャルアンバサダー(2016~2019年)、TVCM「カインズホーム『flatty』」、舞台『ゲートシティーの恋』(2016年)、WEBドラマ『TOKYOドラゴン飯店 負けるな!琉球占い師リオちゃん』(2020年)など、幅広いジャンルで活動を行う。2022年公開予定の映画『いつでもアオハル』ではヒロインを務めている。 撮影:大塚素久(SYASYA)

――『ウルトラマンデッカー』出演が決まる以前、村山さんにとってウルトラマンシリーズにはどんなイメージがありましたか。

私が生まれるずっと前から現在まで長く続いている、歴史ある特撮ヒーロー作品という印象ですね。子どものころ熱心に観ていたというわけではありませんが、特撮作品のヒロインを演じてみたい!といった憧れがずっとありました。

――イチカ役で出演すると知らされたときは、どんなお気持ちでしたか。

最初は信じられませんでした。オーディションを受けたときはぜんぜん自信がなくて、特撮ヒロインなんて夢のまた夢だと思っていたのですが、それだけに合格したと知ったときは嬉しくて嬉しくて……。マネージャーさんが最寄り駅まで来てくれて、直接「決まったよ」と知らせてくれたんです。一回固まった後、自然に涙があふれてきて、気が付けばわんわん泣いていました(笑)。

――前作『ウルトラマントリガー』や他のウルトラマンシリーズを改めてご覧になったりしましたか。

最初は勉強のつもりで『トリガー』や『ウルトラマンZ』(2020年)、いくつかの劇場版を観ましたけど、観ていくうちにどんどんウルトラマンの世界が好きになり、イベントにも積極的に行くようになりました。映画『シン・ウルトラマン』(2022年)も映画館へ観に行って、ものすごく刺激を受けました。今ではすっかり、ウルトラマンや怪獣に愛着を感じています(笑)。

――GUTS-SELECTの隊員服がバッチリ決まっていますが、隊員服を着たときのご感想を聞かせてください。

私のサイズどおりに作ってくださっているので、ぴったりフィットしていると同時に、とても動きやすいんです。この隊員服を着ているからこそ、私はイチカなんだと実感がわき、演技にも力が入ります。

――イチカは機敏なスポーツウーマンという設定です。村山さんご自身はスポーツをされていたりしましたか。

運動するのは大好きです。高校時代は体育委員になり、体育祭のクラス対抗競技とか、張り切ってやっていました。クラスメイトの中には体育が嫌いって子もいましたけど、みんなをやる気にさせたい!なんて思うタイプなんです。そういうところ、イチカと似ているかもしれないですね。

――好きなスポーツのジャンルは何ですか。

マラソンやリレーなど、走る競技が好きですね。地元・茨城の市大会でリレー選手を務めたこともあります。元来負けずぎらいなので、走るときは「誰にも負けないぞ!」という気持ち(笑)。イチカとして怪獣に立ち向かっていく際も「地球は私がぜったいに守る! 怪獣を倒す!」って思いを込めているんです。