凸版印刷は7月4日、「フードロスの意識調査」の結果を発表した。調査は5月25日~6月1日、同社運営の電子チラシサービス「Shufoo!」を利用する全国の男女2万2,248名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、フードロスの削減を「日常的に(やや)意識している」人は75.1%で、「実際に(時々)取り組んでいる」人は68.7%。
この結果を都道府県別に見てみると、フードロスの意識度が高い都道府県は、1位「山口県」(80.6%)、2位「熊本県」(79.8%)、3位「高知県」(79.7%)で、実施度が高い都道府県は、1位「熊本県」(76.8%)、2位「島根県」(75.5%)、3位「宮崎県」(74.4%)と、どちらもトップ3は全て西日本の県という結果に。東日本のトップは共に「神奈川県」で、どちらも4位だった。
上位20位を見ても西日本エリアが多く、意識度では12府県、実施度では13府県がランクイン。一方で、寒い地域の方が食品の保存には向いているからか、北海道・東北地方はランクイン外となった。
次に、「食品の値上げ」がフードロス削減への意識に影響を与えているかを聞いたところ、60.8%が「(やや)影響がある」と回答。取り組んでいることを教えてもらったところ、「食材・食品の賞味期限を意識している」(64.2%)、「冷蔵庫に入っている量を把握する」(50.7%)、「食品・食材を購入しすぎない」(46.3%)が上位に。
具体的には、「買いすぎない」「余った食材でレシピ検索する」「フードドライブを活用する」といった多彩なアイデアのほか、人や社会、環境に配慮した消費行動を意味する「エシカル消費」をすることでポイントが付与されるシステムを活用するという意見や、野菜の根っこやヘタなど、調理の時に捨ててしまいがちな部分を使って再生栽培をする「リボベジ」をするという声も見受けられた。
続いて、「つい捨ててしまう・食べ切るのが難しい食品・食材」や「賞味期限・消費期限が延びればいいと思う食品・食材」を教えてもらったところ、いずれも「野菜・果物」が1位に。特に、「キャベツ」を捨てることになってしまう人が多く14.7%。また、「ゴーヤ(にがうり)」(14.0%)や、「にんじん」(11.9%)、「だいこん」(11.9%)を食べきるのが難しい人も多いよう。
以下、「つい捨ててしまう・食べ切るのが難しい食品・食材」の上位は、2位「調味料」、3位「豆腐・納豆・油揚げ・こんにゃく・練り物・佃煮・漬物」という結果に。一方、「賞味・消費期限が延びればいいと思う食品・食材」では、2位「卵・牛乳・乳製品」、3位「肉・肉加工品」、4位「魚・魚加工品・魚介類」となった。