業界の中でも頭一つ抜けた人気を誇る回転寿司チェーン、スシロー。メニューはどれも鮮度や完成度が高く、ハズレがないので安心して楽しめるという信頼感がある。でも、ちょっと一手間加えるだけで、さらに美味しく、楽しく食べられるとしたら……試さない手はない

ということで、今回はスシローの公式アレンジレシピや、SNSなどでバズっている人気アレンジレシピが本当に美味しいのか、実際に試して検証。その結果……あれっ!? もしかして、もう醤油すらいらないかも!

(1)イカ+甘だれ=イカ焼き風!?

まずはスシローが「通の食べ方」として公式でオススメしているという「イカ+甘だれ」の組み合わせにチャレンジ。

んっ、イカと甘だれ? なんとこれで「イカ焼き風」になるという。いや、ホントかよ! 甘ダレって、うなぎとかにかけることが推奨されているタレだぞ? イカとうなぎって味の方向性は全然違うぞ?

ということで、卓上の甘ダレをタラ~っと垂らし、実食。パクッ。

……いや、美味しいかも。美味しいな。醤油で食べるときと全然違って、確かに「イカ焼き風」といいたくなるのもわかる。ビールとかに合う、パンチのある味付けになったようだ。ただ、ちょっと甘みが強いかな。これは醤油や塩と合わせて塩分と甘みのバランスを調整したほうがもっと美味しくなるに違いない。

(2)うなぎ+かけうどんスープ=ひつまぶし!?

続いては、こちらもスシロー公式の「ひつまぶし」にチャレンジ。寿司屋でひつまぶし? 一体どうやって作るかと言うと……

うなぎの寿司と、かけうどんスープを組み合わせるらしい。手順としてはまず、うどんの麺だけをズズズッと食べ切ってしまう。

食べきったら、まずはうなぎ寿司のシャリを中に入れ……

シャリを軽くほぐしたあとに、うなぎを乗せて完成!

さっそく食べてみたところ、これはいいかも! なんというか、高級感があるのだ。スープにうなぎの風味と炭火的な香ばしさが乗り移り、先ほどのうどんスープとはまったく別の表情に変わっているのだ。上品だし、美味しい。

ただ、唯一気になったのはシャリの酸味。ひつまぶしに酢の酸味は不釣り合いではあるが、あくまひつまぶし風と割り切って楽しもう。実際に、斬新でグッとくるものがあったぞ!

(3)鯛+抹茶塩

続いては、鯛の寿司を「抹茶塩」で味わうという大人系のアレンジ方法にトライ。これもスシローの公式アレンジレシピである。

抹茶塩なんてどこにあるのかというと、卓上の「粉末緑茶」と、レーンを流れている「伯方の塩」を組み合わせて……

振りかけるだけ! それでは、いただきます。

うん、これはめちゃくちゃ美味い! 普通に醤油で食べるより好きかも。鯛の旨みをダイレクトに感じることができる。抹茶の風味が邪魔をするんじゃないかと不安だったが、まったくそんなことはない。抹茶の量がちょうどよかったのだろうか。むしろ、鯛の旨みを引き立ててくれていた気さえする。これは技のひとつとして今後も多用させていただきたい。

(4)まぐろ+塩

以前、テレビ番組内でスシローの店員さんがオススメしていて話題になった食べ方、それがまぐろを塩で食すというものだ。え~……。まぐろこそ醤油で食べるでしょ。だって、鉄の味とかすごいよ?

それでも、物は試しと実際にやってみると……

あっ。確かに……。なんというか、まぐろの味がシンプルに、そしてダイレクトに味わうことができる。そもそもネタとして鮮度のいいまぐろだからこそ成り立っているのかもしれないが、醤油を付けて食べるときよりも、まぐろの旨みや酸味のコントラストがハッキリとわかる気がするぞ!

いやな臭みも感じない。中トロや大トロのような、もっとランクの高いまぐろで試せば、より一層旨みを感じられるのではないだろうか。よしよし、今後もこの技は使っていこう。

(5)フライドポテト+抹茶塩

「スシローのフライドポテトはものすごく美味しい」という話は何度も耳にしてきた。そんなフライドポテトをさらに美味しく食べる方法が「抹茶塩」とのコンビネーションである。この食べ方はTikTokなどで拡散されたようだ。

ということで、先ほどと同じ要領で、粉末緑茶と塩を……ぶっかける!

……うまっ! スシローのフライドポテトうまい! えっ、これ、どのハンバーガーチェーンより美味しいんじゃないの? 少なくともマッ……ゴホッゴホッ。いや、本当にびっくりするくらい美味しい。抹茶塩のほうは……合ってなくはないかな?

ただ、あってもなくてもいい気はする。というのも、フライドポテトのジャンク感を和らげてくれるみたいな効果があるかと思いきや、フライドポテトのジャンク感の強さを前に、ちょっと抹茶の渋みなどの存在感が薄まってしまっているのだ。大量に抹茶を振りかければまた変わってくるのかもしれないが、お茶の摂りすぎになってしまいそうなのでほどほどに。

(6)北海道ミルクレープ+抹茶

最後は、北海道ミルクレープに粉末緑茶をトッピングして作る「抹茶ミルクレープ」で締めよう。

このただでさえ美味しそうなミルクレープに、抹茶をふりふりするだけで完成!

さぁ、お味はどうか!

ああっ、うま~……。これはめっちゃ合う。甘いミルクレープに抹茶のほろ苦さが追加され、味に締まりが出ているのだ。これなら甘いものがそこまで得意じゃない人でも、途中で飽きたり食べ疲れたりせずに口直しすることができるのではないだろうか。味変を楽しみたいなら、途中で抹茶をかけるのがよさそうだ。う~ん、みんな考えているなぁ。

想像以上に使い道が広かった、卓上の粉末緑茶や甘ダレ。きっと、まだ誰も気づいていない至高の組み合わせなどもあるに違いない。いろんなアレンジにチャレンジし、もっとスシローを楽しもう! 今回ご紹介したアレンジ方法も、ぜひお試しあれ。