魚豊描き下ろしによる「カシオピア係留所」のジャケット。

魚豊「チ。―地球の運動について―」とamazarashiによる“往復書簡プロジェクト”「共通言語」の第2弾について情報が到着。amazarashiの新曲「カシオピア係留所」が、「チ。」最終8巻の発売日である6月30日にリリースされる。

ジャケットイラストは魚豊が曲をイメージして描き下ろし。リリース日と同日に、ミュージックビデオの公開も予定されている。amazarashiの秋田ひろむは「『この世にあるほとんどのものが 成し遂げた奴らの血の跡としたら』という歌詞は魚豊さんがインタビューでそういうことを言っていたので、思いついた。魚豊さんの成し遂げたものから受け取って、僕の信念で作り、次に手渡す、というような想いで作りました」とコメントした。

「共通言語」は魚豊がamazarashiのファンであることをきっかけにスタートしたプロジェクト。第1弾ではamazarashiの楽曲「1.0」に着想を得たイラストを魚豊が描き下ろし、作中に登場する“活版印刷”を使ったミュージックビデオが公開された。

秋田ひろむ(amazarashi)コメント

カシオピア係留所のMV用に歌詞にこめた意味というか、「チ。」をどう解釈したかチ。の壮大な物語に主題歌的なストーリーに沿った歌を作るのは無理だと思った。

完全に負けたと思った。「信念に従い行動し、それを受け渡す」という主題だと解釈したが、それは書き手自身の信念にも感じられた。

創作の覚悟や執念。最終巻は発売前の原稿を見せてもらったが、セリフの推敲の跡などをみてもそれらを感じた。そしてそれらは僕自身の創作の苦労と似ていると気付いた。なのでそういうことを歌にしようと思った。

チ。の主人公たちと魚豊さんと、僕とに共通するのは「痛み」と仮定した。

そこだけは分かりあえるのでは?と思った。

amazarashiは海外のファンもいるが、言葉は通じなくても「痛み」を通じて理解しあってる、と感じることがよくある。チ。は歴史の物語だが、「痛み」は時代も超えるのだろうと思う。

「この世にあるほとんどのものが 成し遂げた奴らの血の跡としたら」という歌詞は魚豊さんがインタビューでそういうことを言っていたので、思いついた。

魚豊さんの成し遂げたものから受け取って、僕の信念で作り、次に手渡す、というような想いで作りました。

秋田ひろむ