現在48歳の小籔。年齢を重ねて仕事との向き合いなど何か変化はあったか尋ねると、「新喜劇に関しては、もうすぐ座長を辞めるというのもありますが、後輩座長も面白く、僕があまりしゃしゃり出てもと思ったので、ここ数年は少し引き気味に。それに伴って今後の老後を考えたときに、多くを求めがちだった若い頃とは違って多くを求めず、今もらっている仕事をやって誰かの役に立てばええかなぐらいな感じでやっています」と答えた。

また、「65歳までお金を稼いで家族に渡すことが目標」だと言い、「家族が生活できるというのことを第一条件で動いているので、この世界が無理になったら芸人を辞めて、なんとか65歳までは生活費を捻出したい。嫁はんと同い年なんですけど、65歳ぐらいまで稼げば家族が不自由なく暮らせるかなと。今12歳の下の息子が30歳くらいになって、多少嫁はんに金渡すだろうし」と見据えている。

65歳までに必要な生活費を稼いだ後の生活については、「嫁はんと年に1回か2回くらい有馬温泉や沖縄に行ける財力があって、お金を稼がなければいけないというプレッシャーから解放されてただただ食っちゃ寝したい(笑)」と理想の老後を思い描いている。

とはいえ、バンドやゲームへの熱が冷めることもなさそう。「60歳になったときにドラム上手やなって周りに言われたらいいなと思っているので、ジェニーハイは続けていきたいんですけど、ジェニーハイ以外もやっていけたら。ゲームも『フォートナイト』がずっとあれば65歳でもやっていると思います」

芸人の仕事についても「お仕事をいただけるんやったらある程度までしたい。65歳になってもYouTubeとかニコニコ動画とかありそうなので、そういうのをやっていくことになるんですかね。年寄りになって面白い話ができるのかわかりませんけど(笑)」と、年齢で区切ることなく活動を続けていきそうだ。

■小籔千豊
1973年9月11日生まれ、大阪府出身。大阪NSC(吉本総合芸能学院)12期生。2001年に吉本新喜劇に入団し、2005年に約4年という異例の早さで座長に就任。吉本新喜劇を全国区にしたいと、2011年に東京に進出。さまざまなバラエティ番組で活躍し、バンド・ジェニーハイのドラムとしても活動。今年1月、吉本新喜劇の座長を8月の公演をもって勇退すると発表した。