私たち一人ひとりに割り当てられている名字は、国内で一体何種類ほどあるかご存じでしょうか? 「日本名字家系大事典」(東京堂出版)によると、国内の名字の種類は約30万にものぼるそうです。

これだけの数があれば、目にしたときに思わず「こんな名字見たことも聞いたこともない! すごい珍しい!!」と感じてしまうものもあるに違いません。そこで今回、マイナビニュース会員の男女507名に「珍しくてレアだと思う名字」についてアンケート調査を実施。ランキング形式にまとめましたので紹介していきます。

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  • 「珍しいと思う名字」ランキングを紹介します!

    「珍しくてレアだと思う名字」ランキングを紹介します!

「珍しくてレアだと思う名字(苗字)」ランキング

マイナビニュース会員に「珍しくてレアだと思う名字」についてアンケートを実施したところ、このようなランキング結果になりました。カッコ内に主な読み方も記しています。

1位 凸守(でこもり): 11.0%
2位 四月一日(わたぬき): 5.1%
3位 春夏冬(あきない、あきなし): 4.1%
4位 左衛門三郎(さえもんざぶろう): 3.8%
5位 明日(ぬくい): 3.6%
6位 躑躅森(つつじもり): 3.4%
6位 缶(ほとぎ): 3.4%
6位 角大鳥居(すみおおとりい、すみお): 3.4%
6位 五百旗頭(いおきべ、いおきと、いおりべ、いほきべ): 3.4%
6位 雲類鷲(うるわし): 3.4%
11位 小鳥遊(たかなし): 2.8%
11位 八月一日(ほずみ、はっさく、やぶみ、ほづみ): 2.8%
11位 雲母(きらら): 2.8%
14位 栗花落(つゆり): 2.6%
14位 神々(みわ): 2.6%
16位 七五三(しめ、なごみ): 2.2%
16位 四十九院(つるしいん): 2.2%
16位 一尺八寸(かまづか、かまつか): 2.2%
19位 小浮気(おぶき、こぶけ、こぶき): 2.0%
19位 御薬袋(みない): 2.0%
21位 月見里(やまなし): 1.8%
21位 百々米木(どどめき): 1.8%
21位 文珠四郎(もんじゅしろう、もんじゅしろ): 1.8%
24位 源五郎丸(げんごろうまる): 1.6%
24位 武者小路(むしゃのこうじ、むしゃこうじ): 1.6%
26位 五六(ふかぼり、ふのぼり): 1.4%
26位 猩々(しょうじょう): 1.4%
28位 薬袋(みない、みなえ): 1.2%
28位 陸上(くがうえ): 1.2%
28位 奉日本(たかもと): 1.2%
28位 一(はじめ、いち、かず、にのまえ、よこいち、いちもんじ など): 1.2%
32位 四十物(あいもの): 1.0%
32位 九(いちじく、いちのく、くちのく、まる): 1.0%
32位 五十山田(いかいだ、いがいだ): 1.0%
32位 主税(ちから): 1.0%
32位 鶴喰(つるはみ): 1.0%
32位 勅使河原(しがわら、てしがはら、てしかはら、てしかわはら、としかわら、ちょくしがわ など): 1.0%
32位 鍛治屋敷(かじやしき): 1.0%
39位 嘉数(かかず): 0.8%
39位 美甘(みかも): 0.8%
39位 外種子田(ほかたねだ): 0.8%
39位 九十九(つくも): 0.8%
39位 長曽我部(ちょうそかべ): 0.8%
39位 喜屋武(きゃん、きやん、きやたけ、きやぶ など): 0.8%
45位 蓬莱(ほうらい): 0.6%
45位 祖母井(うばがい): 0.6%
45位 神酒(みき): 0.6%
48位 四十谷(あいたに): 0.4%
48位 柘植(つげ、つげうえ、つげしょく、しげうえ): 0.4%
48位 八十科(やそしな): 0.4%
48位 瀧野瀬(たきのせ): 0.4%
52位 昌子(しょうじ): 0.2%
52位 貴家(さすが、かすう、きすう): 0.2%
52位 末包(すえかね): 0.2%
52位 小比類巻(こひるいまき、こびるいまき、こひるまき、こびるまき など): 0.2%

ここからは、トップ10にランクインした名字が選ばれた理由を紹介していきます。

凸守

・「漢字ではないのでは? と思わせる」(52歳男性)
・「凸凹の文字が名字にあるとは想像もできなかったから」(58歳男性)
・「聞いたことがない名字で、未だ会ったことがないから」(38歳男性)
・「凸が記号ではなく、れっきとした漢字なのが面白いし珍しい」(47歳男性)
・「書きづらくて信じてもらえなそう」(52歳女性)

四月一日

・「九十九などは聞いたことがあるが、四月一日は初めて知りました。エイプリルフールですかね笑」(45歳男性)
・「日付が名字なんて、びっくりした」(50歳男性)
・「衣替えが由来のようですが、とても洒落ていると思います」(58歳男性)
・「苗字らしくなく、全く読めなかった」(64歳女性)

春夏冬

・「落語の小噺のようだから」(57歳男性)
・「まるでトンチみたいな名前だなと思いました」(62歳女性)
・「季節が入っていて面白い」(31歳男性)
・「ストレートに読めないし、源氏名か芸名のように見える」(41歳男性)

左衛門三郎

・「漢字5文字の苗字はとても珍しい」(39歳男性)
・「古い日本風で、名前にもなりそうですし」(50歳男性)
・「名字でなく名前に思える」(62歳女性)
・「昔の武士っぽいですから」(50歳男性)

明日

・「初見で絶対に読めない」(51歳男性)
・「漢字を間違えて読んでしまいそう」(45歳男性)
・「簡単なのに意外な名前」(45歳男性)
・「読み方が特殊で初めて聞いたから」(48歳男性)

躑躅森

・「習字で名前を書くのが大変そう」(45歳男性)
・「この名字を聞いたこともないですし、漢字で書くとかなり難解で大変そうなのでとても気になる苗字です」(50歳男性)
・「難しい漢字を使っていて普通に読めない」(41歳男性)

・「缶をほとぎに読めない」(51歳男性)
・「『缶』という漢字から読み、意味が想像できなかったから」(52歳男性)
・「聞いたことがなく、1字で珍しい」(54歳男性)

角大鳥居

・「仕事で実際にこの名字の人に出会ったから」(54歳男性)
・「聞いたことがないし神社関係者みたい」(69歳男性)
・「漢字が4文字に対して読みが3文字だから」(46歳男性)

五百旗頭

・「画数が多くて大変だなと思ったから」(40歳女性)
・「まずお目にかかれないし、漢字から想像しがたい読みであるが、とても重みを感じるから」(61歳男性)
・「友達に同じ名字の人がいる」(70歳男性)

雲類鷲

・「どうしてその読みになったのか由来が気になるから」(29歳女性)
・「画数が多くて珍しいから」(73歳男性)
・「字面をおそらく初めて見たので」(58歳男性)

珍しいのにかっこいい&かわいい名字もズラリ

「珍しくてレアだと思う名字」ランキングの1位に選ばれたのは「凸守(でこもり)」( 11.0%)でした。全国の名字のほとんどを網羅するサイト名字由来netによると、大阪府の一部の地域でみられる名字のようです。

回答者のコメントで目立った内容は「凸は記号ではないのか?」というもの。凸は突き出ている様子を表すれっきとした漢字であり、「でこ」という読み方のほかに「とつ」という読み方もあります。凸凹(でこぼこ)という表現を目にした機会がある方も多いはず。

「凸」を用いた名字は超レアと言えそうなので、「私の名前は凸守です」と一度自己紹介されたら記憶に残ること間違いないでしょう。

2位に入ったのは「四月一日(わたぬき)」(5.1%)。これは旧暦の4月1日、すなわち現在の5月上旬頃に、暑くなる季節に備えて通気性をよくするため、防寒用の暖かい服から「綿(わた)を抜(ぬ)いた」ことに由来すると言われています。

こういった謂われを聞くと「なるほど」と頷けますが……初見で読むのは至難の業です。

3位には「春夏冬(あきない、あきなし)」(4.1%)がランクインしました。確かに春夏秋冬の四季の中から「秋」が見当たらないため、「あきない、あきなし」ではあります。ちょっとひねりが入った名字だけに、「しゃれがきいている」「おしゃれな感じがする」といったコメントも散見されました。

4位以下の名字も、いざ目にすると「???」と頭にクエスチョンが浮かびそうなものばかりです。

例えば「左衛門三郎(さえもんざぶろう)」は江戸時時代の武士を想起させますし、「神々(みわ)」はいかにも神々しさを感じます。これらは珍しいうえにかっこいい名字と言えるのではないでしょうか。

一方、「七五三(しめ、なごみ)」はその字面からどうしても7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事を連想してしまいますし、「小鳥遊(たかなし)」もかわいい小鳥が楽しげに遊んでいる姿が目に浮かんでくるようです。これらは珍しくかつかわいい名字と言えるのではないでしょうか。


一口に名字と言っても本当に多様なものがあり、非常に奥が深いですね。今回紹介したランキングの中に、あなたが「珍しい」と感じる名字はあったでしょうか?

調査時期:2022年6月21日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計507人(男性: 386人、女性: 121人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート