映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【ムビ×ステ】の第三弾、映画『漆黒天 -終の語り-』が、6月24日より公開される。

  • 左から塚田英明プロデューサー、荒木宏文、鈴木裕樹 撮影:大塚素久(SYASYA)

主演に俳優の荒木宏文を迎え、数々の人気舞台を手がける末満健一氏による脚本を、坂本浩一監督の演出により映像化した。江戸の町を舞台に、荒木が演じるのは、記憶をなくした男「名無し」。刺客たちに命を狙われながらも、名無しは尋常ならざる剣の腕で返り討ちにしていく。果たして名無しの正体は? 一方、その裏では与力である玖良間士道(演:鈴木裕樹)らがある計画を実行に移そうとしていた。

本作でのもう一つの見どころは、2007年に放送スタートした『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で漢堂ジャン/ゲキレッドを演じた鈴木裕樹と、そのライバル的存在である理央を演じた荒木宏文が共演する点だ。マイナビニュースでは、『ゲキレンジャー』と『漆黒天』両作を手がけた塚田英明プロデューサーを交えた三者で鼎談を行った。

鈴木: なんかすごいですね(笑)。

塚田: こういうのは当時ありましたっけ?

荒木: なかったんじゃないですかね。別々にインタビューというのはありましたけど。

――お会いするのはいつぶりですか?

塚田: 鈴木くんは『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)のレギュラーをやってらっしゃるので、毎年お会いしています。荒木くんはそんなに会えていないですね。でも、今回は”トライアングル”ですよ(笑)。昨日あらためて作品を観返して復習してきましたから。

鈴木: 絡めてきますね~(笑)。でも実は、映像作品でいうと、荒木とは『劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』(2009年)以来で一回も共演していないんです。『ゲキレンジャー』の中でも唯一といっていいくらい定期的に会っていたんですけれど。

――特に、10周年を期待していたファンからすると、今回の共演はとてもうれしいことだと思います。

鈴木: そうですよね。まあ、本当にいろいろありますから。長くなるから、もっと時間があればしゃべれたんですけどね(笑)。

――3人がそろうと、やはり当時のことを思い出されますか?

塚田: 『漆黒天』は二週間ほどでしたけれど、『ゲキレンジャー』は2年近く一緒でしたからね。やっぱりネタはたくさんありますよ。

荒木: 今思うと、けっこう許してもらっていたんだろうなと感じる部分は多いです。生意気にやっていたなって。どうでした? 生意気でした?

鈴木: 荒木は生意気だったでしょう?(笑)

塚田: (笑)

荒木: 鈴木のほうが問題児だっただろ(笑)。スタジオの待ち合い場(※キャストやスタッフがロケに行く際などに集合するオープンスペースで、人通りが多く、宿泊には向かない)での話なんて伝説になってるよ。

鈴木: 僕は毎日そこで寝てて、青柳(夕子/制作デスク)さんに起こしてもらってたんですよ。

塚田: 帰らないんだよね。帰って寝なよって言われていたんだけど。

荒木: そういうことも今になって笑えるのは、やっぱりやり切ったからだと思います。