梅雨のジメジメとムシムシで、なんだかスッキリしない。そんなときに食べたくなるのは口溶けのいいアイスかもしれないが、くら寿司は真逆の方角から、パンチのあるフェアをぶつけてきた。それが、口の中で“とろ”ける絶品メニューを集結させた「極上とろフェア」だ。熟成大とろにとろサーモン、とろける穴子など、自慢の“とろ”商品たちが多数登場するという。
そんなトロトロ尽くしの「極上とろ」フェアの詳細をレポートする。
最高級部位を使用した大トロ。「極上トロ」の本気度!
24日から期間・数量限定で販売される「極上とろフェア」の目玉が、「熟成 大とろ(一貫)」だ。まぐろ全体からわずか5%ほどしかとれない最高級部位の大トロを使用し、独自の熟成技術を施すことで、旨みを最大限に引き出したという。そんな自信の一皿が、こちら。
どうですかこの脂の乗った感じ、伝わりますか? ……と問いかけたくなるほどの、圧倒的主役感。熟成させることで旨みを増しつつ、口の中で濃厚にとろけていく感じだ。
さらにこちらが、熟成大とろを炙ったものになりまーす。大とろの表面を軽く炙って脂の旨みを溢れ出させ、岩塩と6種類のハーブをブレンドした調味料で絶妙なスパイシーさもプラス。これで220円というのだから……
まだまだある! “とろ”けるメニューたち
口の中でさっと溶けるような脂の旨みが味わえるビントロは、名前の通りのとろける食感。身はふっくらでやわらかく甘みもあって、ジューシーさが楽しめる。
「特大切り とろサーモンたたき」は、炙った皮目の香ばしさでこちらの食欲をそそってくる。スモーキーな香りが口に広がるオツな味わいで、ひと口で食べるのに苦労するほどのサイズ感だ。
ふわっふわの柔らかな身が、口の中でとろけていく食感が楽しい「とろける穴子」。こちらも身の大きさが写真で伝わるか少々不安なサイズ感で、ひと口では食べきれず、ふた口でいただいた。お好みで、甘ダレをかけて召し上がれ。
まぐろ、サーモン、穴子と魚が続いたところで、突然のイベリコ豚―――!! イベリコ豚の中でも10%しかない最高ランクの「ベジョータ(*)」を使用しているそうで、口にいれた瞬間、脂の甘みがジュワワと広がる。七味をかけて、ほんのり辛みを足してみると、これがまた相性抜群。豚の上にたっぷりONされた芳香なチーズとのハーモニーが絶妙で、濃厚なトロみにガツンとやられる。
*ベジョータ(bellota)はスペイン語でドングリのこと。放牧されドングリをたっぷり食べて育ったイベリコ豚を「ベジョータ」と呼ぶらしい。
厳選ネタの「絶品手巻き」に、注目の変わり種も
存分に口の中がとろけたところで、ペースを上げて、どんどん紹介していこう。
日本有数の生まぐろの水揚げ量を誇る、宮城県塩釜産のまぐろをふんだんに使用した手巻き。パリパリの海苔が放つ磯の香りがふんわりと鼻腔を抜けた瞬間、まぐろの旨みが口の中に広がっていく感じ。パリパリの海苔と、ネギの食感のアクセントがまた、いい。
トロトロのまぐろに口の中を支配されながら沢庵のコリコリを味わうのは、控えめに言って至福だ。最初にこれ思いついた人、天才! と言いたくなる。無限ピーマン、無限にんじん、無限きのこなど「無限レシピ」は多数あるが、ここはぜひ「まぐたく」を推したい。
酒飲みにはたまらないのが、こちらの軍艦。コリコリしたふぐ皮にメカブのとろみとキムチのピリ辛が絶妙に絡みあい、クセになる味わい。しっかり味がついているのでそのままペロリといただくが、塩をちょい足しもあり。これ、何貫でもいけるやつだ!
こぼれんばかりのオニオンスライスとたっぷりのクリームで、見た目のインパクト大。始めにゆずの香りがぷ~ん、続いてオニオンスライスがシャキシャキ、そこに濃厚サーモンが追いかけてきて、口の中で交じり合う。ゆずクリームはコクがありつつさっぱり爽やかな後味で、ポン酢を加えると、さっぱり感がいっそう増す。鼻から抜けるゆずの香りも◎
最後に、日本で初めてAIを活用した養殖に成功したハマチの握り「AIはまち」を紹介しよう。くら寿司では3月にスマート給餌機で養殖したマダイを販売したばかりだが、今回もスマート給餌機を活用。海の中でAIが魚の食欲を画像解析し、餌の量やタイミングを最適化するので、漁師さんは沖に出ることなくスマホで餌やりができる。餌のムダを削減し、漁師さんの高齢化対策にもなるとあって、これからの展開に期待大。今回は2日間のみの期間限定での販売となる。ちなみにこの「AIはまち」、肉厚プリプリで弾力たっぷり、噛むほど旨みと甘みが広がる味わいだった。
「極上とろフェア」は7月7日までの2週間。紹介しきれなかったメニューはほかにもあるので、ぜひ近くのくら寿司でトロトロを存分に味わってほしい。