犬を飼っている人なら馴染みがある狂犬病予防注射会場。注射を嫌がったりするのは人もワンちゃんも一緒のようで、そう簡単にはいかないものです。とやまソフトセンターがYouTubeに投稿している、富山県内の狂犬病予防集合注射会場を取材したシリーズが、何度も見てしまうと話題になっています。

  • 「2022狂犬病予防注射会場ドタバタ劇 其の1・入善町」

YouTubeチャンネル「とやまソフトセンター」では、事前に富山県獣医師会や自治体、飼い主に許可をとった上で、定期的に狂犬病予防注射会場を取材した動画が投稿されています。

  • 狂犬病予防注射会場の様子

取り上げられるワンちゃんの様子は様々。予防接種を受ける子どもと同じように注射を怖がっている子や…

  • 注射を打つことがわかり、嫌がるワンちゃん

たくさんの人と関われることから大はしゃぎする子も…。

  • カメラに突進したり…

  • 職員さんに甘えて…

  • 最終的には注射を打ってくれた獣医さんと戯れ合う子まで

そのワンちゃんと向き合う飼い主の姿も映し出されており、まさに“ドタバタ劇”が収められているのです。

このシリーズを見て「このシリーズほんと微笑ましいし手慣れた飼い主さんと色んな反応のわんちゃんたちが面白くてオススメ!」「ワンちゃんたちには申し訳ないけど本当可愛いくて面白い」「必死に注射に抵抗するイッヌ、イッヌをおさえる飼い主、たんたんと注射する獣医師、この攻防戦が楽しい」「これ、見始めると止まらないシリーズ」「やさしい飼い主さん方とわんちゃんたちのハートフルなドラマ素敵」などシリーズのファンがあちらこちらに。

「飼い主さんとカメラマンさんのやりとりがより癒やしを生んでます…!最高です!」「わんちゃんや飼い主様の様子を見るのも好きですが、ナレーションの方の柔らかくて優しい声を聴くのも楽しみにしています。」「効果音とBGMとナレーションの優しさが完璧なんだよなぁ」「わざわざ配信スケジュールも丁寧に説明してくれるし、ナレーターの方の声は優しいし、可愛いイーヌたくさん出てくるし、なんて尊いコンテンツ、、、」など、動画の構成が好きという人も。

また「こんな神動画を継続して投稿して頂けるだけ感謝しかない」「動画制作関係者さまへの感謝はもちろんなのですが、何より撮影許可してくださった飼い主のみなさまのおかげでとても楽しませていただいてます!!飼い主のみなさま、今までもこれからもありがとうございます!!」「撮影に協力してくれた全ての人とワンチャンに感謝」と関係者に感謝の気持ちを伝える声も多く見受けられました。

この狂犬病予防集合注射会場を取材しているとやまソフトセンターの担当者にお話を伺いました。

投稿者さんに聞いてみた

――この動画を撮影されるようになったきっかけを教えてください。

とやまソフトセンター:昨年、3本の狂犬病予防集合注射会場の動画をYouTubeにアップしました。これは2016年~2013年にケーブルテレビで放送した番組の撮影素材を集めて再編集したものです。年に一度の狂犬病予防注射は法律で定められている飼い主の義務ですが、ワンちゃんにはそのような事情が理解できるはずもなく、集合注射会場は笑いとペーソスが入り乱れるドタバタ劇の様相を呈します。その様子は視聴者の心を惹きつけると思い、制作しました。

――どのくらいのペースで動画を上げているのでしょうか。

とやまソフトセンター:今年度は月に一度のペースを基本に配信を予定しています。「基本」としているのは、業務の隙間時間に作業をするので見通しが立ちにくいので。

――実際に現場に行った感想などを伺えますか。

とやまソフトセンター:嫌がるワンちゃんを慣れた手つきで保定する飼い主さん、注射を拒否するワンちゃんに手を焼く飼い主さん、この2パターンがほとんどです。しかし、まれに、人が大好きで獣医さんや自治体の職員さんらと遊ぼうとするワンちゃんがいます。こういうワンちゃんの場合は往々にして、はしゃぎすぎて注射が打つのに苦労する結果となります。撮影に関しては、ほとんどの飼い主さんは協力的です。また事前に、富山県獣医師会や自治体に取材許可をとっていますので、スムーズに撮影を行えています。

――この動画を通して伝えたいことを教えてください。

とやまソフトセンター:狂犬病予防注射についてご存じない方が多いので、まず基本的なことをご理解いただきたいです。年に一度の接種義務、接種期間は4月~6月で、動物病院、もしくは集合注射会場で接種すること、と定められています。(万が一期間内に接種できなかった場合であっても、動物病院で接種することが可能ですが、期間内の接種が原則です)。詳しくはYouTube動画の概要欄に記載してあります。

――このシリーズが話題になっていることについて、率直な感想を教えてください。

とやまソフトセンター:昨年の秋、最初にアップした動画が100万回再生を超えました。その時は少々慌てましたが、すぐに頭を切り替え、視聴者のニーズにどう応えていくべきかを検討しました。そこで今年度は、県内の集合注射会場でできるだけ撮影を行い、毎月1回以上アップロードすることを目標に掲げました。配信状況などを視聴者に告知する術としてツイッターを活用していますが、その影響力に今更ながら驚いております。

1つの動画を見るとシリーズ全てを見たくなってしまう“ドタバタ劇”。注射を打たれるわんちゃんを見ていると気の毒ではありますが、狂犬病予防注射について改めて学べる機会になっているのではないでしょうか?気になる人はチェックしてみてくださいね。