街を歩いていると、お店や会社のロゴが書かれた壁看板や、壁から飛び出した突き出し看板、レストランやカフェのメニューが書かれた立て看板など、いろいろな種類の看板がありますよね。そんな看板の中には長く使われていて味のある雰囲気の看板も少なくありません。

立体作品やアニメーションなどのさまざまなものを制作している、しばたたかひろさん(@iine_piroshiki)がTwitterに投稿した、ある看板をモチーフにしたブローチが、多くの人の目を集めています。

「パチンコ看板のブローチ」つくりました〜
錆びっ錆びです(@iine_piroshikiより引用)

  • (@iine_piroshikiより引用)

しばたさんが作ったのは、ちょっと懐かしい雰囲気がする、パチンコ屋さんの看板をデザインしたブローチ。ネオン管のつなぎ目や少し褪せたような色合い、取り付けてある鉄骨の錆まで、実に細やかに作られています。

この写真には「レトロで可愛い…」「昭和感、場末感が滲み出てるのがいい!」「地元の潰れたパチンコ屋のネオンそのもの」「欲しいです。どこで買えるんですか」と大絶賛の声が続々と寄せられました。中には、「『パ』が消えてるバージョンとかも宜しくお願い致します」と、"パチンコ看板あるある"バージョンを求める声もありました。

投稿者さんに聞いてみた

――「パチンコ看板のブローチ」作ったきっかけは?

以前から変なモチーフのブローチやアクセサリーを作ってきたのですが、その流れで今回パチンコ看板のブローチを作りました。街で見かけるたびにずっと「ボロいパチンコ看板可愛いな〜」と思っていたので、個人的なツボを形にした感じです。

  • (@iine_piroshikiより引用)

――錆びたような質感や色あせたようなカラーリングですが、どんな素材で作られているのでしょうか。

樹脂を使って制作しています。部分的に荒い紙ヤスリで質感をつけたりしてます。

――今回のブローチ、こだわった箇所は?

経年劣化の風合いをだすために数種類の塗料を塗り重ねています。白を混ぜてパステルカラーにした赤、黄、青、緑の塗料で着色し、その上からクリーム色の塗料を薄くスプレー塗装。更にその上から雨に溶けたイメージの薄い赤錆色をスプレー塗装。最後に赤錆色をもう一度塗装して完成させています。

  • (@iine_piroshikiより引用)

――何回も塗り重ねてこの風合いを出しているんですね。「可愛い」「欲しい」等、多くのリプライが寄せられております。

パチンコ看板に対して個人的に抱いていた可愛いという感覚を、多くの方に共感してもらえて嬉しいです。


昔はいろいろなところで見ることができた、ネオン管のパチンコ看板。最近では看板もデジタルサイネージに変わっており、むしろ今回のブローチのようなレトロな看板は貴重になりつつあるのかもしれませんね。