タイ国政府観光庁はこのほど、タイ国鉄が2021年12月にJR北海道から譲り受けた特急形気動車キハ183系について、マッカサン整備場で線路幅や乗降口をタイ仕様とするなどの変更を行い、4月7日にバンコク・チャチューンサオ間で試運転を実施したと発表した。
タイ国鉄がJR北海道から譲り受けたキハ183系は17両。改装により、豪華観光列車に生まれかわるという。線路幅をタイ規格(1m)に合わせて調整し、マッカサン工場で主要整備の改良を進めている。すべての車体の整備等は約2年かかる予定だが、今年中に一部の作業を終え、観光列車としてアユタヤ・ルートなど短距離運行の実験を予定している。
車両のリノベーションは着々と進み、6月には北海道で走行していた当時と同じ色に塗装され、その一部のお色直しが終了。元の車両にあったヘッドライトを取り外し、代わって新たなライトを車体前面に取り付けた。
タイ国鉄はキハ183系に関して、車内の日本語表記など残しつつ、バンコクから300km圏内にあるアユタヤ、ロッブリー、チャチューンサオ、ラーチャブリーを観光列車として走る計画としている。