日本最大級のコスメ・化粧品・美容の総合情報サイト「@cosme(アットコスメ)」は、6月9日に「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」を発表した。

「@cosme ベストコスメアワード」は、@cosme メンバーから寄せられたクチコミ投稿をベースに、今、生活者が支持している商品を表彰するアワード。「上半期新作ベストコスメ」は、2021年11月1日~2022年4月30日に発売された新商品を対象とし、「@cosmeベストコスメアワード」の上半期における新人賞となっている。集計対象口コミ数は8万6,330件、集計対象アイテム数は3,605アイテム。

  • 「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」TOP10アイテム

    「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」TOP10アイテム

総合大賞はファンケル「マイルドクレンジング オイル」

「@cosmeベストコスメアワード2022 上半期新作ベストコスメ」で、今回総合大賞に輝いた商品は、ファンケル「マイルドクレンジング オイル」。

同商品は、今回のリニューアルで7度目のリニューアルとなるアイテム。@cosme上での口コミはリピーターが通常20%のところ、この商品は50%がリピーターと長く愛されている商品。コロナ禍でメイクをしない日でもクレンジングする人が増え、毛穴ケアに注目が高まる中「メイクや毛穴汚れ、角栓も」と訴求する同商品への評価が高まったと考えらえる。さらに、リニューアルをバージョンアップと受け取り、「企業努力を感じる」といったコメントも寄せられていた。

その他の総合受賞アイテムは下記の通り。

総合大賞:ファンケル/マイルドクレンジング オイル
第2位:ディオール/ディオールスキン フォーエヴァー フルイド グロウ
第3位:アディクション/アディクション ザ ブラッシュ ニュアンサー
第4位:マキアージュ/ドラマティックエッセンスリキッド
第5位:KANEBO/カネボウ ヴェイル オブ デイ
第6位:コスメデコルテ/イドラクラリティ 薬用 トリートメント エッセンス ウォーター
第7位:イヴ・サンローラン/ルージュ ヴォリュプテ キャンディグレーズ
第8位:rom&nd/ロムアンド ハンオールフィックスマスカラ
第9位:キャンメイク/マシュマロフィニッシュパウダー ~Abloom~
第10位:ラ ロッシュ ポゼ/UV イデア XL プロテクショントーンアップ クリア

  • 「@cosme トレンド予測部」より、2022年の下半期のトレンドをキーワードを発表

    「@cosme トレンド予測部」より、2022年の下半期のトレンドをキーワードを発表

下半期のトレンド予想は?

さらに今回の@cosme ベストコスメアワードから、@cosmeに投稿されたクチコミや店舗での売り上げ等の分析、その他関連情報からみえる生活者の意識変化と美容プラットフォーマーとしての知見から、今後の生活者インサイトや美容トレンドを予測する「@cosme トレンド予測部」が発足。2022年の下半期のトレンドをキーワード化し、「@cosme ベストコスメアワード 2022 上半期新作ベストコスメ」と同時発表した。

  • 「リハビリから"リベンジ"へ」。リベンジ消費が高まる傾向に

    「リハビリから"リベンジ"へ」。リベンジ消費が高まる傾向に

「リハビリから"リベンジ"へ」

まん延防止措置が解除され、コロナ前のメイクに戻すための「リハビリメイク」がトレンドに。マスクに合わせ目元メイクの流行し、リップメイクの需要が落ち込む中、この半年でリップメイクの売り上げが回復傾向に。脱マスクが囁かれる今後、リベンジ消費が期待される。

  • 韓国から輸入された美容トレンド「アンプルスティック」が日本でも流行の兆し

    韓国から輸入された美容トレンド「アンプルスティック」が日本でも流行の兆し

「アンプルスティック」

「アンプルスティック」とは、美容液をスティック状にしたアイテム。アンプルは韓国語で美容液のことで、近年は韓国から美容トレンドが輸入されるブームが続いている。韓国では「スティックバーム」がトレンドの兆しを見せており、日本でもKAHI、TIRTIR、ネイチャーパブリックなどの新商品が発売され、手軽に持ち運べて日中でも使えるアンプルスティックに今後のトレンドになっていくと予想される。

  • SDGsに配慮した「サステナ買い」が支持されていく

    SDGsに配慮した「サステナ買い」が支持されていく

「サステナ買い」

世の中全体で関心が高まっている「SDGs」。@cosmeでの口コミは前年比+1,076%アップし、関心の高さがうかがえる。SDGsを意識したリサイクル素材のケースやリフィルでの販売、パッケージの環境配慮、環境に配慮した商品コンセプトなどの商品が登場。さらに店舗で容器のリサイクル回収を行うなど、サステナビリティに配慮した施策も行われている。品質が同じならパッケージがかわいい方を買う「パケ買い」から、サステナビリティなブランドを選ぶ「サステナ買い」が今後進んでいくことが予想される。

  • 流行よりも自分にあった眉を重視する「フリースタイル眉」

    流行よりも自分にあった眉を重視する「フリースタイル眉」

「フリースタイル眉」

これまでは流行に合わせた眉の形を描く人が多かったが、最近では眉は自分らしさを表すパーツに変化。骨格や雰囲気に合った眉や色をつけた「カラー眉」が流行しフリースタイルが流行。さらに「眉サロン」の監修商品の登場や、眉コンシーラーの需要が今後高まることも予想され、眉の表現を通して自分らしさの追求が進んでいる。

  • 性別、年齢を問わずだれでも使える「だれでもコスメ」

    性別、年齢を問わずだれでも使える「だれでもコスメ」

「だれでもコスメ」

「ジェンダーレスコスメ」がトレンドになり、アットコスメトーキョーでも男性の来店がこの2~3年で増えているという。メンズコスメが広がる中、口コミでは、男性用・メンズ向けでなく、「性別を問わない」「夫婦で使える」など、男性でも女性でも属性を問わずになりたい自分になれるかが重要と視点が移ってきている。今後は年齢も性別も問わない「レス」に注目が高まり、だれでも使えるコスメがトレンドになると予想される。

さまざまなイベントが解禁され、GoToトラベルの代わりとなる県民割が全国に拡大予定など、コロナ禍から徐々に脱却しつつある。夏に向けて新しいコスメは続々と登場中。まずは薄付きのカラーメイクや、日中保湿で肌をメイクに慣らしていくリハビリコスメから始めてみるのもよいだろう。