「開業副業調査ラボbyフランチャイズ比較.net」(じげん運営)はこのほど、「開業を考えたきっかけや開業時に重視していること、不安なこと」に関する調査結果を発表した。調査期間は2022年2月22日〜3月8日、調査対象は現在定職に就いているものの開業を検討中の個人、有効回答は231人。

脱サラを決意した人の75%は中高年層

  • 脱サラ(現在の仕事を辞める事)を決めている人の年齢割合。出典:開業副業調査ラボ(フランチャイズ比較.net)

開業検討にあたり、現職の継続意思について聞くと、51.5%が「辞めたいと思っている」と回答。一方、「現在の仕事を辞めず兼業(副業)という形で開業を希望している」は23.8%、「決めていない」は24.7%となった。

現在の仕事を辞める前提で脱サラ開業を検討している人を年齢別にみると、「50代後半」が21%で最多。次いで「50代前半」は20.2%、「40代後半」が18.5%、「60代以上」が16.8%と続き、40代後半~60代が全体の約75%を占めた。

現在の仕事に対して不安・不満があるか、開業を検討している人全体と現在の仕事を辞めて脱サラを決めている人に尋ねると、「不安がある」との回答は各9割以上、「不満がある」は8割~9割となった。

不安の要因を質問すると、開業検討者全体の1位は「業績悪化」。現在の仕事を辞めて脱サラを決めている人の1位は「努力をしても収入が上がらなさそう」となった。

不満の要因については、開業検討者全体と脱サラを決めている人ともに「収入が少ない」が圧倒的に多かった。

開業を検討したきっかけについては、1位「今の仕事では収入が少ないから」、2位「興味がある分野で新しく仕事をしてみたい」と、キャリアの見直しに関する回答が上位を占めた。

脱サラ後の「月収最低目標」を尋ねると、「50~100万円未満」が32.8%最も多く、次いで「30~50万円未満」が27.7%、「100~200万円未満」が11.8%との順に。現年収データをみると、「200~600万円」が70.6%を占めており、同調査では「脱サラ後は今以上に大きく稼ぎたいと考えている人が非常に多い」と分析している。