フジテレビ系で3夜連続放送されるオムニバスドラマ『脚本芸人』(6月22~24日23:00~)で脚本を担当する吉住、水川かたまり(空気階段)、岩崎う大(かもめんたる)が、このほど取材に応じた。

このドラマは、コントネタに定評があり文才あふれる吉住、水川、う大が脚本を1話ずつ担当し、3夜連続で放送。テレビ局の各部署で巻き起こるさまざまな出来事を、1話から2話、2話から3話へと連動する物語として展開される。

  • (左から)吉住、水川かたまり、岩崎う大

――今回のオファーのご感想は。

う大:こういう番組があったら絶対参加したかったはずだから、すごいうれしかったです。「良かった」と思いました。

吉住:私も脚本とかに興味があって、前回の単独ライブの最後に長尺めのネタを作ったんです。それも、いつか脚本とかのお仕事が来たら書けるようにという練習じゃないですけど、そういう力をつけとくという意味でも、ネタを書いておいたほうがいいんじゃないかと(構成)作家さんに言っていただいて、そのネタを見ていただいたのもあって今回お声がけいただいたので、「ぜひやりたいです」っていう感じでしたし、私にお話が来たときにはかたまりさんとう大さんが決定するくらいのタイミグだったので、「うわ、めっちゃいい並びじゃん。最高!」って思いました。「ここに入れてもらえるんだ」って感じでした。

かたまり:僕もめちゃめちゃうれしかったです。うれしいのと、その段階から緊張はしてましたね。やっぱり、う大さんが一番緊張しちゃうんですよ(笑)。めちゃめちゃ尊敬してて、芸人の先輩の中でも一番会うと緊張しちゃって…

う大:そろそろ慣れてくれよ(笑)。優しい面しか見せてないから。

――キャストの面々を聞いていかがでしたか?

う大:思った以上の豪華メンバーがそろってて、あんまり最初に聞いてなくて良かったなというところもありますね。

吉住:「うわっ、芸能人だ!」と思いました(笑)。自分の書いたものがその方たちの目に触れることがあるんだっていう。あんまりよく分かんない…なんかすごいなあ、めちゃくちゃ芸能界じゃんって感じでしたけどね。でもありがたいなと思いましたし、監督からは役者さんたちも楽しそうに撮影してくださってたという話を聞いて、ホッとしました。

かたまり:僕が書いたのは遠藤憲一さんがメインなんですけど、東京に出てきて2年目くらいのときに宮益坂で見たのが遠藤憲一さんで、「遠藤憲一だ!」と思っても声かけられなくて。そうやって見てた方が自分が書いたドラマに出てもらえるなんてうれしいですね。あと、書いた中でひょうきんなタレントみたいな役柄があるんですけど、それは「どなたか芸人さんでいい方いらっしゃらないですか?」って言ってもらえたので、それは後輩のそいつどいつの市川刺身でお願いします、というのはお願いしました。

――う大さんの脚本が“大暴れ”しているという話ですが。

う大:自分ではそう思わなかったんだけど、スタッフさんが大暴れする人を見る目だなと思いました(笑)。でも3夜目なので、2人が書いてきた流れだけで終わったら寂しいから、大暴れさせられたんだよ、2人に。

――水川さんと吉住さんの脚本への印象はいかがですか?

う大:かたまりは、空気階段の単独ライブを見た直後だったというのもあって、その雰囲気に空気階段っぽさみたいなのを少し感じましたね。吉住はいつもと違う一面だなというのがあって、最後だけなんか吉住らしいオチががありました。

――お互いの脚本をご覧になった上で、少し描写を変えたといった部分はありましたか?

かたまり:僕は、メインの2人の関係性のところでのサイドストーリーみたいなのを考えてたときに、吉住さんが出来上がっていたのとちょっと似通っちゃうかなというのがあって、変えた部分がありますね。

――コントライブだとお客さんの反応ということで手応えがつかめると思うのですが、今回のようなドラマだとどうでしょうか?

う大:それはやっぱり、次のオファーでしょうね。『芸人脚本2』とか、フジテレビや他局のドラマとか、あとはTwitterでエゴサします。

かたまり:本当に傷つくのが怖いので、エゴサーチはしないんですけど、何かうまいキーワードを見つけて、良いのだけ拾っていきたいです。

吉住:OAされてみないと分からないところがありますね。私もエゴサしないので、自分の手から離れて「あれで良かったのかな…」という不安もあったんですけど、スタッフさんが全力で「大丈夫です!」と言ってくれる人たちだったので、今はスタッフさんたちの言葉を100%で信じて生きています(笑)

――今後、挑戦してみたいことは?

う大:連続ドラマや映画とか、いろいろやっていきたいなと思ってますね。特に映画とかはやってみたいです。

吉住:今回は脚本という初めての仕事をさせていただいて、普通にワクワクしたんです。新しいことにチャレンジするのは、自分にとって新鮮味があって、またコントに持ち帰られるものがあるのかなという期待感もあったりして、いろんなことに挑戦していきたいなという感じがありますね。映画とかドラマとかも興味ありますし、小説とかそういうものとかも後々書いてみたいというのがあります。

かたまり:若輩者ですが、そういう経験をさせてもらえるんだったらやってみたいですけど、吉住さんが言ってましたけど、コントに何か影響するようなことがあるといいなと思います。

――視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

吉住:第1話から第2話、第3話になるにつれて、芸人っぽさがどんどん出てくる脚本になるかなと思うので、3夜通して見ていただけたらうれしいなというのと、いろんな舞台を与えていただいて、チャンスを頂けてありがたいなと思っております。全然まとめられなかった(笑)

かたまり:見て笑って、梅雨を吹き飛ばしてください、ということです(笑)

う大:なかなかこういう企画って歴史上なかったと思うので、これが新しいスタンダードになる可能性もあると思うので、刮目せよ。