2022年になってから値上げラッシュが続いています。もうすでに値上げされているものもありますが、今後値上がりが決まっているものもたくさんあります。生活に必要なものが値上がりするのは辛いところもありますが、早めに知っておくことで対策ができることもあるでしょう。今回は6月に値上がりする商品やサービスを紹介します。
■2022年6月に値上がりする食品
6月は食品の値上がりが目白押しです。どの企業も、主な原因としてあげているのが、原材料費の上昇や包材費・物流費・燃料費等の高騰が今後も続くと予想されていること、そして企業努力だけでは消費者に満足してもらえる高品質な商品を提供できないということです。
6月に値上がりする食品をみていきましょう。
<東洋水産株式会社>
「マルちゃん」ブランドの即席カップ麺、即席袋麺、即席ワンタンが9%~12%の値上げとなります。
<エースコック株式会社>
即席袋麺や即席カップ麺などが、希望小売価格の約5~11%アップとなります。
<日清食品ホールディングス株式会社>
即席袋麺、即席カップ麺、即席カップライス、即席カップスープなどが値上げされます。 主な商品は、日清焼きそばシリーズ、チキンラーメンシリーズ、日清ラ王シリーズ、カップヌードルシリーズが約5~12%の値上げとなります。
<株式会社永谷園>
永谷園では市販用商品として、お茶づけ商品、ふりかけ商品、即席みそ汁商品、ホットケーキミックス商品が約5%~9%の値上げとなります。
また、業務用商品として、お茶づけ商品、ふりかけ商品、みそ汁及び関連商品、その他商品が約3~14%の値上げとなります。
<宝酒造株式会社>
焼酎甲類等の原料となる粗留アルコールの価格が上昇し続けており、今後も高止まりが予想されています。そのため、焼酎甲類(連続式蒸留焼酎)、一部ソフトアルコール飲料が1%~8%の値上げとなります。
<明星食品株式会社>
即席袋めん・即席カップめん・即席カップスープが6~12%の値上げとなります。
主な商品としては、明星チャルメラ5食パックシリーズ555円が615円、明星一平ちゃん夜店の焼そばシリーズ193円が214円、明星中華三昧シリーズ160円が170円などとなります。
<森永乳業株式会社>
アイスクリーム類の原料である、輸入乳原料、油脂、チョコレート、砂糖等の世界的な需要増加によって原料価格が高騰していることにより、家庭用アイスクリームの17品目が5.5%~11.1%の値上げとなります。
<味の素株式会社>
うま味調味料の主原料である粗糖や低カロリー甘味料の主原料であるエリスリトールの価格が高騰していることにより、業務用うま味調味料および業務用低カロリー甘味料が値上げとなります。
対象商品は、「味の素(S)」「ハイミー」等の業務用うま味調味料全6品種と、業務用「パルスイート」「パルスイート カロリーゼロ」全5品種が約2~13%の値上げとなります。
<株式会社Mizkan>
ミツカンでは、家庭用の穀物酢・リンゴ酢・すし酢・カンタン酢など、食酢関連商品31品が約3~10%値上げされます。 また、業務用では、すし酢・カンタン酢・調味酢など、食酢関連商品47品が約4~13%値上げされます。
食品以外で値上げされるものは?
食品以外で6月に値上げが予定されているものをチェックしておきましょう。
<日本郵便>
輸送コストおよび諸外国における配達コストが大幅に上昇しており、現在の料金では、日本郵便のサービス提供を維持できる収益の確保が困難な状況となりました。そのため、国際郵便料金の一部と一部地帯宛ての国際小包に特別追加料金が導入されます。
料金改定の対象となるものは、EMS(国際スピード郵便)、国際小包(航空)、国際小包(SAL)、国際小包(船便)です。
EMSと国際小包の地帯を統一し5地帯に変更され、EMSと国際小包(航空)の第3地帯および第4地帯に特別追加料金が導入されます。米国の配達コストが、その他の国より高くなっているため、米国宛ての料金を現行の地帯から分離し、新しく第4地帯として設定されます。グアムやサイパンなどの米国の海外領土についても、第4地帯へ統合されます。
手紙・葉書や、2021年2月に料金を上げた重さキロまでの小型包装物は据え置かれます。
値上げから家計を守るには
お伝えしてきたように、6月は食品の値上げが目立ちます。
まずは、食品の値上げによって自分の家計の中で食費がどれくらいアップしたのか確認してください。 その上で、今は食費を見直すチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。
買い物ついでについ購入していたお菓子を減らす、毎日コンビニで定価で購入していたお茶は自宅から保冷ポットで持参する、など工夫して、できることから始めてみてくださいね。