YouTubeなどの動画サイトで動画を探しているとき「ASMR」という言葉を見掛けたことがあるという人も多いでしょう。ASMRは、10代向けマーケティング会社であるAMFが開催した「2019年上半期の流行語大賞」のコトバ部門で1位に選ばれるほど、若者を中心に大人気のカテゴリです。この記事ではASMRの読み方や意味、動画の内容などについて詳しくご紹介します。

  • ASMRについてご紹介します

    ASMRについてご紹介します

ASMRの意味とは

ASMRとは、動画のカテゴリを指す言葉で、近年注目を集めています。

若者を中心に人気に火がつき、現在は世界中で大人気。例えば何かを包丁で切るときに発生する「サクサク」という音を聞いていてゾクゾクしたり、心地いいと感じたりすること、またその動画自体を「ASMR」と呼びます。

正式名称は「Autonomous Sensory Meridian Response」

ASMRは「Autonomous Sensory Meridian Response」という英語の文を略した言葉です。読み方は、文字をそのまま読む「エー エス エム アール」が一般的ですが、「アスマー」などと読む場合もあります。

「Autonomous Sensory Meridian Response」を、日本語に直訳すると「自律感覚絶頂反応」となります。ただしこの言葉はそのまま日本語に訳しただけなので、意味が分かりづらいですね。かみ砕いて説明すると、五感を通じて何らかの刺激を受け、気持ちよく感じる反応のことを意味します。現在話題になっているのはその中でも特に聴覚にまつわる反応、またそのような動画自体のことも指します。

ASMRの目的・効果は?

ASMRの動画の主な目的は、音によって癒やしや快感を得ることなどです。聞くだけで耳から刺激を受け、動画ではその音を出す工程が映像として映し出されています。この快感がクセになり、趣味や癒やし、ストレス発散を目的として、世界中で夢中になる人が増えてるといわれています。人によっては、ベッドに入って、ASMRを聞きながら眠りにつくのが日課という人もいるそうです。

ASMRはYouTubeでも人気

ASMRは、YouTubeでも人気のカテゴリです。今や多くのYouTuberやVTuberがASMR動画をアップしており、ASMR専門のYouTuberもたくさん存在します。「ASMR Artist」を一語にした「ASMRtist(エーエスエムアーティスト)」という言葉が用いられることもあるようです。

またYouTube以外にも、SNSに動画がアップされたり、ASMRの専用アプリが作られたりなど、ASMRは多くの人に親しまれています。

  • ASMRはストレス発散にもおすすめです

    ASMRはストレス発散にもおすすめです

同じASMRでも種類はさまざま

ひとくくりにASMRといっても種類はさまざまです。食事やファッションに好みがあるように、人によって「心地いい」「ゾクゾクする」と感じる音は違います。ここでは、代表的なASMRの種類をご紹介します。

なぜか聞きたい「咀嚼音(そしゃくおん)」

初めてASMRについて知る人にとっては衝撃的かもしれませんが、人が食事をしているときに出る「咀嚼音(そしゃくおん)」は、ASMRの代表的なジャンルの一つです。

動画によってもさまざまな咀嚼音があり、「サクサク」とした音や、硬いものを食べる「ザクザク」「ガリガリ」といった音など、同じ咀嚼音でも人や食べるものによって音が異なります。ASMRの影響もあり一時期入手困難になったグミも存在するほど、人気のジャンルです。

キーボードをカチカチ「タッピング音」

キーボードなどを打つときに出る「カチカチ」「カタカタ」という音に対して快感を覚える人に人気の動画です。

同じキーボードでも、打ち方や種類が違うと全く違う音が出るため、自分のお気に入りの音を探しているうちにどんどん夢中になるそうです。

切ったりこねたり「スライム」

スライムといえば、こどもの頃に遊んだことがあるという人も多いのではないでしょうか? スライムを切ったりこねたりすると、「サクッ」「ムギュ」「タプタプ」など、さまざまな音が出ます。また、スライムにビーズなどを混ぜることで音を変えたり、スポンジにスライムを染み込ませて切ると「シャキシャキ」とした音が出たりと、さまざまなアレンジがあります。

カラフルなスライムの動画は切ったりこねたり何かを混ぜたりと、音だけでなく視覚的にも楽しい動画です。咀嚼音などが苦手な人、誰かが食べているところを見るのが苦手な人などにもおすすめのASMRです。

心が落ち着く「自然音」

自然音とは、雨や川で水が流れる音や、そよ風で葉がこすれる音など、自然の中で発生する音を指します。雨が降る音を聞いて自然と気分が落ち着いた経験や、川辺に遊びに行ったときにただぼーっとその音を聞いていたという経験はありませんか? 「パチパチ」と鳴る焚き火の音も、自然音の一種といえるでしょう。

自分も施術されている気分になる「耳かき」

実際に耳かきをしている動画や、マネキンのような人間の頭部を再現している「ダミーヘッド」と呼ばれる人形に対して耳かきを行い、それを録音した動画です。

この耳かきの動画は、過去に耳かきをしてもらった記憶や経験を思い起こさせ、まるで自分が本当に耳かきをされているかのような感覚になる、ゾクゾクして気持ちがいい、などといった理由で人気です。

  • ASMRにはさまざまな種類があります

    ASMRにはさまざまな種類があります

ASMRを楽しむ方法は?

ASMRは、癒やしや快感などを与え、ストレス発散にもつながるといわれます。動画を聞いたり見たりするだけなら、場所や時間を問わずにできるので、ストレス発散方法としては非常に簡単で便利ですよね。

しかしASMRは、何も準備をせずに動画を見ると得られる効果が落ちてしまうといわれています。ここからはASMRを効果的に見るための簡単な準備をご紹介します。

ヘッドホンやイヤホンを付ける

ASMRの動画を見るときに重要な準備の一つが、ヘッドホンやイヤホンを付けること。スピーカーで聞かずに、ヘッドホンやイヤホンを使用して動画を視聴することが重要になります。自然音などをBGMとして聞く場合は、スピーカーでも十分かもしれません。しかし、耳から「ゾクゾク」するような快感を得たい人は、ヘッドホンやイヤホンを使用することをおすすめします。

例えば、耳かきの動画は「バイノーラル録音」という録音方法を用いて録音する場合も多いといわれています。「バイノーラル録音」は、ダミーヘッドマイクという、人間の頭部を再現した人形の両耳に設置したマイクを使用することで、実際の人間の聞こえ方を再現できるという方法です。この方法で録音された音は、音が左右どちらで鳴っているかはもちろん、その距離までをリアルに、立体的に再現することができます。

この録音方法で録音されているのにも関わらずスピーカーで音を聞くと、バイノーラル録音のメリットを感じにくく、また物理的に耳とスピーカーの距離が開いてしまうため没入感が減ってしまうでしょう。なおヘッドホンやイヤホン自体は、まずはすでに持っているもので十分です。

自分にぴったりのASMR動画を見つけよう

同じASMRというカテゴリの動画といっても、さまざまな種類があります。

実際に聞いてみると、人それぞれ苦手だと感じる種類や好きだと感じる種類が違います。まずは、自分が普段から何となく聞いていて「心地いい」と感じる音に似た動画を探しましょう。

例えば、調理中に包丁で何かを切る音に「集中できる」「何となく好き」と普段から感じる人は、何かを切る動画から見てみましょう。

また、苦手だと感じる種類の音であっても、投稿するクリエイターによっては好きだと感じる場合もあります。苦手な動画だと感じたら、無理をして見続けるのではなく、別の人の動画や種類を探すこともおすすめです。

  • ASMRはイヤホンやヘッドホンを使用することをおすすめします

    ASMRはイヤホンやヘッドホンを使用することをおすすめします

お気に入りのASMR動画を見つけてリラックスタイムを!

若者を中心に、世界中で人気の動画カテゴリ「ASMR」についてご紹介しました。癒やしや快感を与え、ストレス発散にもなるとされるASMR動画は、投稿する人や種類によってその音が全く違います。自分の好きな種類や、好きな投稿をする投稿者を見つけ、ASMRをぜひ楽しんでください。