突然だが、春に旬を迎える魚と言えば、何を思い浮かべるだろうか。
一般的に、魚は脂が乗りやすい冬季に旬を迎えるイメージがあるかもしれない。しかし、春は春で、この時季ならではの美味しい魚がたくさん出回っている。例えば真鯛、鰹、メバル、カンパチ、ハモ……などなど、このあたりの魚はぜひ暖かくなり始めた今の時季にこそ味わったほうがいい。
では一体どこで味わえるのかというと、もちろん近所の魚屋や寿司屋、市場まで行くのもいいが、お手頃価格でサクッと美味しく食べたいなら、華屋与兵衛がオススメだ。今回はその理由について、「国産真鯛とこぼれいくらの海幸丼」の食レポを交えながらご紹介したい。
華屋与兵衛で「国産真鯛と国産鰹フェア」開催中! その中身は…
華屋与兵衛は、関東地方を中心に展開する和食ファミレスチェーン。その店名は、“江戸三鮨”のひとつに数えられる「与兵衛寿司」を開業した江戸時代の寿司職人、華屋與兵衛さんの名を拝借しているようだ。実際に、華屋与兵衛が出す魚は新鮮で、その美味しさはファミレスチェーンの中でもトップクラスだと囁かれている。筆者自身もリアルにそう思う。
そんな華屋与兵衛は現在、今が旬の真鯛と鰹を心ゆくまで堪能できる「国産真鯛と国産鰹フェア」を開催中で、もうメニュー表からして凄まじい魅力を放っている。まず、真鯛はこんな感じ。
「国産真鯛とこぼれいくらの海幸丼」(1,529円)だと。もう見るからに贅沢だな……。あとはこんなのもある。
「国産真鯛の胡麻漬け丼」(1,199円)。こんな真鯛の一点突破も潔くてアリですな。天ぷらをセットで付けることもできるようだ。
続いて、鰹はこんな感じ。
「国産藁焼き鰹の漬け丼」(1,089円)。いわゆる鰹のたたきである。切り身だけでなく、ぶつ切りも乗っているようだ。で、中央に鎮座した卵黄。こんなん絶対美味いでしょ。
当然、どちらを選ぶべきか迷ったが、結局、決め手となったのは……
「絶品黄金だし」の存在。以前も華屋与兵衛で海鮮丼を食べたことがあるが、そのときも〆に黄金だしをご飯にかけて食べたのだが、あれを一度味わってしまった以上、今回も素通りなどできない。
眩しくて直視できない! 「国産真鯛とこぼれいくらの海幸丼」着丼!
ということで、「国産真鯛とこぼれいくらの海幸丼」をオーダー。実際に出てきたのがコチラ。
フゥ~、きた〜!
いくらもたっぷりかけられていて、まばゆいまでに輝いているぞ……。ちょっと真鯛を持ち上げてみよう。
うわ、眩しい〜! めっちゃくちゃ美味そう。一切れが大きいし。イクラという天衣をまとったその姿は、まさに天女そのものである。
ちなみに、この時季に穫れる真鯛は通称「桜鯛」と呼ばれているのをご存知だろうか。産卵を控え、抱卵している春の真鯛はまさに旬ど真ん中。産卵期の真鯛のオスは顔周辺が鮮やかなピンク色になり、身体に花びらのような白い斑点が出ることから「桜鯛」と呼ばれているのだとか。
実際に、わさびを溶いたタレをかけて食べてみると……激ウマ!!
まず、何がすごいって食感がものすごい! プリップリだ。しかもこれ……多分、皮を湯引きしているよね? 身がキュッと〆まっていて、歯ごたえがすごくいい。甘いタレともマッチしているし、噛みしめるたびに白身魚の奥深い旨みが溢れてくるようだ。
しかも、自然と絡みついてくるいくらの旨みも合わさって、とても贅沢で高級感のある味わいがずっと続くのだ。いや〜、うまい。こんなに新鮮で美味しい魚が食べられるファミレスチェーン、他にあるのだろうか。
そして「海幸丼」ということで、真鯛やいくら以外にもあらゆる海の幸が散りばめられている。例えば……
マグロのたたき。なめらかで舌触りのいいまぐろに、刻みネギがシャキシャキ食感をプラス。オクラなども混じっているので、とろとろ食感も倍増している。
他にも、サーモンやマグロの切り身、サイコロカットにされたいかや貝柱、えびなども贅沢にトッピングされていて、味わいや食感のバリエーションが超豊富。ひと口ひと口がまったく違った味わいだからまったく食べ疲れることもないし、プチプチのとびっこや刻まれた大葉などがまた特別な食感や爽快感を与えてくれる。
では、そろそろいってみますか。
別添えのお椀にご飯を乗せ、塩昆布、三つ葉、わさびをセット。そこに絶品黄金だしを注いでいく。う〜ん、芳醇なだしの香りがたまらない!
ズズズッと食べてみると、とても上品ですっきりとした魚介だしの旨みがぶわ〜っと押し寄せてくる。徐々にご飯から溶け出してくる漬け丼の甘ダレとのハーモニーも素晴らしい。この満足感たるや……。ちなみに、華屋与兵衛のだしはすべて一番だしを使っているらしい。確かに雑味がなく、澄んでいて品がある。お吸い物としておかわりしたいくらいだ。
旬の魚をベストな状態で提供してくれる稀有なファミレスチェーン、華屋与兵衛。春の海の幸を手軽に楽しみたいなら、近くの華屋与兵衛へ行けば間違いない。ぜひご賞味あれ!