【3日目】
■別府湾を眺めながら朝食を堪能
グッスリ眠って8時に起床。2日目に寝坊して朝食を食べ損ねたこともあり、今日こそはと朝食会場へ。窓際に座り、眼下に広がる別府湾を眺めながら、大分県産野菜の二條泉温泉蒸しなど、栄養たっぷりの食事を堪能。温泉ワーケーション最終日を気分良くスタート。
■PARTY体操&ヘルスチェック
朝食後は10時に集合して、全員で新潟大学村山研究室監修の「PARTY体操」を行った。両端がポケットになっているタオルに手を通して、両手をあげて左右に動いたり回したり。テレワークでガチガチになった僧帽筋をほぐすことで、肩こりなどを軽減できる効果がありそうだ。体操には、吹くだけで腹式呼吸が身に付くとのことで、パーティーグッズやお祭りなどでよく見る吹き戻し(ピロピロ笛)も取り入れられていた。
初日に行なったヘルスチェックを再び行うことで、2泊3日の滞在中にどれだけ温泉ワーケーションに効果があったのかを検証した。末梢血液循環はあまり変わりないものの、実年齢より若い結果で問題なし。歩行機能は改善されて、温泉+運動の効果があったと考えられるという。何より一番変化したのは、アミラーゼ活性の測定値。なんと144から36という数値で、かなりストレスが緩和されたことがわかった。
2泊3日の滞在で、オプションも含めて様々なプログラムを体験した今回の「ウェルビーイングステイ北浜」ツアー。最終日に挨拶に立ったホテルニューツルタの鶴田さんは、「その土地で感じたことを日常に持ち帰るのがワーケーションの醍醐味。日常のテレワークに、今回のプログラムで体験した呼吸法などを活かして欲しい」と、今回の体験ツアーの意義を語った。また、温泉ワーケーションをどこの温泉地でもできるように、今後も発信していきたいという。
筆者はフリーランスということもあり、普段は取材で人に会う以外は自宅でパソコンに向かって仕事をしている。それだけに、集団で行動することへの抵抗もあったのだが、みんなで一緒に体を動かしたりする中で、肉体的にも精神的にも気付いたことが多く新鮮だった。
実際、東京に戻ってから、その気付きを日常生活でも具体的に役立てている。オプションも含めプログラムが凝縮されておりスケジュールは詰まり気味だったが、実際には会社のチーム全員でプログラムを体験しつつ、個々で仕事も行い、温泉に入ってリフレッシュすることができるはず。テレワークが普及している今、温泉ワーケーション体験で、働き方・生活の仕方を見つめ直してみてはいかがだろうか。