JR各社は14日、今年のゴールデンウィーク期間(4月28日から5月8日まで11日間)における指定席予約状況を発表した。東海道・山陽新幹線では、予約席数が前年比200%以上となるなど、各社とも予約状況に大幅な回復傾向が見られる。4月13日現在、予約のピーク日は各社とも下りが4月29日、上りが5月5日とされている。

JR東海は東海道新幹線に関して、予約可能席数387万席(2021年比103%・2018年比104%)に対し、予約席数72万席(2021年比239%・2018年比62%)と発表。ゴールデンウィーク期間中、新幹線・在来線特急列車で計410万席を用意し、席に余裕はあるものの、一部時間帯で予約が集中する可能性があり、確実に座れる指定席の早めの予約を呼びかけている。

JR西日本は山陽新幹線に関して、指定席の定員数203万7,000席(2021年比99%・2018年比95%)に対し、予約席数36万5,700席(2021年比213%・2018年比54%)と発表。北陸方面の在来線は、指定席の定員数28万7,000席(2021年比122%・2018年比117%)に対し、予約席数4万2,200席(2021年比227%・2018年比48%)、北陸新幹線は指定席の定員数46万500席(2021年比99%・2018年比89%)に対し、予約席数9万8,400席(2021年比191%・2018年比71%)と発表している。関西空港方面は指定席の定員数4万9,700席(2021年比108%・2018年比58%)に対し、予約席数2,500席(2021年比127%・2018年比21%)となった。

JR四国は在来線の特急列車・快速列車に関して、指定席の提供席数19万4,500席(2021年比136.2%・2018年比102.9%)に対し、予約席数は約2万3,200席(2021年比183.8%・2018年比52.2%)と発表。昨年度は年末年始期間に一部列車の指定席が満席となり、自由席が非常に混雑する状況となったため、「しおかぜ」「南風」など一部の特急列車で指定席を増席するとしている。

JR九州は九州新幹線に関して、指定席の予約可能席数28万8,000席(2021年比98.5%・2018年比84.3%)に対し、予約席数5万3,000席(2021年比155.1%・2018年比50.9%)と発表。ゴールデンウィーク期間は新幹線・在来線で指定席を合計53万7,000席用意し、まだ余裕があるため、確実に座れる指定席を早めに申し込んでほしいとしている。

  • 東北新幹線は4月14日から全線で運転再開。郡山~一ノ関間で徐行運転を行う

JR東日本は、3月16日に発生した地震の影響で、東北新幹線の一部区間が運転見合わせとなったことから、東北・秋田・山形新幹線が未集計となった。東北新幹線が4月14日に全線で運転再開したことを受け、前日から予約受付を開始している。

東北・秋田・山形新幹線を除いたデータとしては、新幹線の予約可能席数105万席(2021年比104%・2018年比88%)に対し、予約席数22万席(2021年比174%・2018年比67%)、上越新幹線「とき」「たにがわ」の予約席数は6万5,000席、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」の予約席数は15万5,000席となっている。特急「成田エクスプレス」を含む総武本線の指定席の予約席数は5,000席(2021年比149%・2018年比40%)とのこと。

北海道新幹線に関しても、JR北海道は予約席数を未発表としている。なお、北海道新幹線はゴールデンウィーク期間中の5月1・2・4・5・6日の5日間、青函トンネル内において一部列車で210km/hの営業運転を行い、所要時間を3分短縮するとのこと。JR北海道は在来線特急列車などに関して、予約可能席数12万6,981席(2021年比120.7%・2018年比88.3%)に対し、予約席数2万79席(2021年比155.6%・2018年比62.4%)と発表している。