インテージは4月13日、「店頭販売価格の値上げ」に関する調査結果を発表した。同調査は、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+®(全国小売店パネル調査)をもとに集計している。集計期間は2021年1月〜2022年3月。

  • 食品の平均価格前年比トレンド(スーパーマーケット)

    食品の平均価格前年比トレンド(スーパーマーケット)

原油や原料費の高騰が続き、昨年から値上げを宣言するメーカーが増えている中、実際に生活者が商品を購入する店頭販売価格はどのように変化しているのか、値上がり率を見てみると、値上がり率が高い順に「キャノーラ油」(151%)、「サラダ油」(119%)、「マヨネーズ」(114%)と、食用油関連が上位に。

また、輸入小麦価格の高騰により、2018年からの推移では1斤あたりの価格は133~134円とほぼ一定であった「食パン」(107%)は、今年に入ってから140円台と値上がり感が顕著に。「小麦粉」(105%)も今後も値上がり傾向は続くことが予想され、主食系では、「そば」(104%)や「スパゲティー」(105%)の店頭販売価格も上昇している。

飲み物では、巣ごもり需要で大人気だった「レギュラーコーヒー」が今年3月に前年同月比111%を記録。「砂糖」(109%)も昨年6月頃から高止まりが続くなど、食品・飲料などで上昇傾向が見られている。

  • 日用雑貨の平均価格前年比トレンド(スーパーマーケット・ドラッグストア)

    日用雑貨の平均価格前年比トレンド(スーパーマーケット・ドラッグストア)

一方、3月時点では「台所用洗剤」(99%)や「紙おむつ」(100%)、「ティッシュペーパー」(97%)などの生活雑貨については、店頭販売価格の大きな変化は見られず。ただし、「シャンプー」(103%)、「バス用クリーナー」(105%)、「洗濯用洗剤」(105%)、「トイレットペーパー」(105%)などは、高付加価値のものや新商品が売れていることもあり平均価格が上昇している。

なお、4月からメーカーが値上げを宣言している商品もあり、今後は幅広いカテゴリーで影響が出ることも予想される。