あす15日のフジテレビ系バラエティ番組『坂上どうぶつ王国3時間SP』(19:00~)では、坂上忍が人生をかけた夢である、動物と人間が共に暮らす家「さかがみ家」が完成した模様を放送する。

  • 「さかがみ家」にて(左から 伊達みきお、富澤たけし、くっきー!、坂上忍、堀田真由、森泉、ユージ、片平なぎさ)=フジテレビ提供

行き場をなくした犬と猫を引き取り、新たな家族が見つかるまで保護して大切に育てる“どうぶつファースト”の家を作る――坂上が長年抱いていた大きな夢が本格的に動き出したのは、3年半前。そこから4,500坪の広大な土地を購入し、犬と猫を保護する母屋と、2000㎡のドッグランを作るという壮大なプロジェクトがスタートし、このたびついに完成の日を迎えた。

この知らせを受けて、サンドウィッチマンら“どうぶつ王国ファミリー”たちは現地へ。まずその要塞(ようさい)のような「さかがみ家」の外観に圧倒されるファミリーたち。「完成したので、お披露目です!」と坂上が門を開けて中に迎え入れると、巨大な家を目の前に「すごい!」と驚きの声が次々に上がる。「最初はドッグランから見ましょうか」という坂上の案内で、一行はまず2,000㎡の広大なドッグランへ。犬が走りやすいようにと敷き詰められた芝生は、なんと2万枚。そのあまりの広さに、「すごーい! 広ーい!」と大興奮だ。

さらに、敷地面積130㎡の大きな母屋の内部へ。1階はワンちゃんエリア。リビングの床は犬が歩いても滑りにくく、かつ掃除しやすいこだわりの床材。そして設置された19個のケージの素材は全て木。「鉄のケージだと(開閉の)ガチャンという音が嫌なので、全部木で作ってもらった」と、ここにも坂上のこだわりが。このワンちゃんに優しいケージに、「ここだったら暮らせますね」と、King & Princeの高橋海人。「じゃあ、ちょっと入ってみる?」と坂上に促され、試しにケージの中に入った高橋は「全然いける!」と太鼓判を押す。そして猫ちゃんエリアの2階には、猫たちの寝室と、坂上が「自慢の部屋」だという、光が降り注ぐ20畳の広々としたサンルームが。ここにも坂上がこだわったある工夫があった。

「さかがみ家」で保護活動を始めるにあたり、大型冷蔵庫や洗濯機、掃除機といった家電などをそろえる必要があることから、坂上は家電量販店・ビックカメラへ。予算について問われた坂上は、「丼勘定です!」と太っ腹すぎる即答。まさにその言葉通り、買い物が始まると高額家電を次々と即決。さらに坂上は、家具を購入するためIKEAへ。ここでもやはり爆買いが止まらない。家電と家具の総額に、坂上は「びっくりしちゃった。(家電と家具で)足し算していなかった…」と驚く一幕も。坂上が「この爆買いだけで2時間(スペシャル)じゃないの?」というほどの、動物たちのための爆買いっぷりにも注目だ。

そして坂上は収録後、「まずはやっと、やっと、完成したという喜びと、ただ、完成して本当に始まるんだなと思って、急にちょっとビビり始めました、正直」と、率直な心境を告白。コロナウイルスの感染拡大で、建設計画が思うように進まなかったことも振り返り、「頭の中でざっくりどれくらい費用がかかるのかなと見積もっていたんですが、実際にやってみて結構大きなお金がどんどん、どんどん、なくなっていって。途中で、僕は一体何をやっているんだろうか…とは思いましたよ、正直(笑)」と冗談交じりに本音も語った。

その上で、「僕がもともとやりたかったのは、人に裏切られた子(=犬や猫)たちに、もう1回人を信じてもらってから里親に出したいということ」だとし、「“さかがみ家”というように、シェルター感はないと思います。まさに家です」と、「さかがみ家」に込めた思いを改めて語った。

保護ハウス完成前、「期待3割、不安7割」と語っていた坂上。「いまは期待7割、不安3割で、逆転したくらいですね。本当は不安のほうが多いんですよ。ただ、もう始まっちゃうので。だから不安なんて言っている場合じゃない」と気を引き締めた。そして、「焦ることなく、ちゃんと僕も含めスタッフのみなさんもノウハウを覚えて、人間が育ってから徐々に迎え入れたい」と、保護活動に向けて決意を語った。

坂上のコメント全文は、以下の通り。

――これまでの3年半、さまざまな困難を乗り越えついに完成にいたった感想を。

「まずはやっと、やっと、完成したという喜びと、ただ、完成して本当に始まるんだなと思って、急にちょっとビビり始めました、正直」

――これまでで一番大変だったことは。

「やはりコロナです。最初、山を一山買おうとして、いろいろな問題がありました。排水の問題が一番大きかったんですが、でもそれは僕の勉強不足もあったので、やっぱりもっと勉強しなければいけないんだというところから始まって。そしてご縁があっていまの土地を手に入れることができたんですが、コロナの感染拡大で職人さんに働いていただくことができず、すぐに着工できませんでした。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除されても、職人さんが集まらないという問題もありました。そしてその次は、コロナのため木が手に入らない。ウッドショックです。そういうものが積み重なって、それでやっと完成したので、感慨深いものがあります。そして職人さんたちには、本当にありがとうございますという感謝の気持ちしかないです」

――途中で諦めたり後悔されたりしたことはなかったのでしょうか。

「諦めることはなかったんですが、だいたい頭の中でざっくりどれくらい費用がかかるのかなと見積もっていたんですが、実際にやってみて結構大きなお金がどんどん、どんどん、なくなっていって。途中で、僕は一体何をやっているんだろうか…とは思いましたよ、正直(笑)」

――「さかがみ家」で坂上さんが最も重視されたことは何でしょうか。

「一番は、例えば普通のシェルターさんだったらできるかぎり多くの子(犬や猫たち)を引き取って、できるかぎり多くの里親を探してという回転率にも重きをおいていらっしゃるかと思いますが、僕がもともとやりたかったのは、人に裏切られた子たちに、もう一回人を信じてもらってから里親に出したいということでした。だから“さかがみ家”というように、シェルター感はないと思います。まさに家です。ちょっと大きな家で、スタッフが家族となって、人間と一緒に暮らして人間を信用してもらう。その考えに賛同してくださる里親さんを探して送り出すということです」

――完成前に「期待が3割、不安が7割」と心境を明かされていましたが、現在は。

「いまは期待7割、不安3割で、逆転したくらいですね。本当は不安のほうが多いんですよ。ただ、もう始まっちゃうので。だから不安なんて言っている場合じゃない。やることが多すぎて、逆に不安感が薄れているというところはあると思います」

――保護活動への意気込みをお願いします。

「あれだけの結構な規模のお家を建てて、やっとスタートできるからといって、焦ることなく、ちゃんと僕も含めスタッフのみなさんもノウハウを覚えて、人間が育ってから徐々に迎え入れたいです。焦らないということだと思います」

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