食通としても知られる俳優の速水もこみちがキッチンカーで旅に出て、日本各地の地元食材で地産地消のオリジナルメニューを作る『速水もこみちの食材探求ロードムービー「頂! キッチン(いただきっちん)」』が、あす9日(ABCテレビ 毎週土曜13:28~※関西ローカル)にスタートする。今回は速水に、ロケの感想や番組の見どころはもちろん、俳優でありながら数々のドラマ現場で腕を振るってきたケータリングについても話を聞いた。
■“食”を愛する者同士の会話に手応え
――ロケの感想を教えてください。
天気にも恵まれて、ロケーションがすごく良かったです。ガイド役を務める番組は初めてなので、新鮮で楽しかったですね。生産者さんや農家さんからは素晴らしい食材を頂きました。皆さん僕が料理を嗜んでいることを知ってくださっていたので、リラックスして、食を愛する者同士ならではのお話ができて面白かったです。自分自身、日頃から食材を買いに行くときには、たとえばお肉屋さんにはどの部位が美味しいですか、今日のおすすめはなんですか、といった会話をしているので、ロケでも自然な会話がポンポン出てきて盛り上がりました。
――生産者の方々に頂いた食材からレシピを考えて、作った料理を実際に食べて頂くというのも番組の大きな見どころですよね。
これまでの番組では、作った料理を自分で食べることが多くて、出演者の方に食べて頂く機会はなかなかなかったんです。ケータリングを作ってタレントの方に振る舞うことはあるんですけど。愛情をかけて育てているものを使った料理を食べて頂くのはなかなかのプレッシャーでしたが、皆さん完食してくださって「美味しいです」と喜んで頂けてうれしかったです。
■初めてのケータリングは『ハンマーセッション!』
――「ケータリングを振る舞うことはあるんですけど」と言える俳優さんはなかなかいないのではないでしょうか。撮影現場でケータリングを作るようになったきっかけを教えてください。
10年以上前になりますが、学園ドラマの『ハンマーセッション!』で生徒役のキャストさんたちに振る舞ったのが始まりでした。暑い中の撮影で大変だから、料理で少しでも喜んでもらえたらと。まだ『ZIP!』の「MOCO'Sキッチン」も始まっていないときでした。確か撮影は栃木県でしたが、現地で地元の食材を調達して、料理仲間に仕込みを手伝ってもらって。
ただスケジュールの都合上、生徒たちは食べてすぐロケバスに乗り込んで出発しなければいけなかったので、直接食べた感想を聞けなかったのは寂しかったです(笑)。
――タイミングが悪かったんですね(笑)。
学園ドラマといえば、『地獄先生ぬ~べ~』のときにも作りました。そのときは牛タンのシチュー、えびのグリル、スコーン、サラダを作って、ごはんかパンかを選べるようにしましたね。200人分くらい作れる寸胴を自前で持って行ったのを覚えています。
――そんなに大きな寸胴を持ってらっしゃるんですね。そのときは味の感想を聞けましたか。
ちゃんと時間があったので、皆感想を言ってくれました(笑)。『緊急取調室』では先輩方にお作りしてきましたが、いつの間にかそれが恒例になっていて。