4月7日(18:00~)からWOWOWオンデマンドで日米同時配信、4月24日からWOWOWでスタートするドラマ『TOKYO VICE』(全8話 毎週日曜 22:00~)の記者会見が6日、都内で行われ、アンセル・エルゴート、渡辺謙、菊地凛子、伊藤英明、笠松将、山下智久が出席した。

  • 前列左から菊地凛子、アンセル・エルゴート、渡辺謙、後列左から笠松将、伊藤英明、山下智久

主演のアンセル・エルゴートをはじめ、日本の渡辺謙ら日米のスターが共演を果たした同ドラマは、全編オール日本ロケで撮影された巨匠マイケル・マンの最新ドラマシリーズ。1990年代の東京アンダーグラウンドを舞台に、世界で最もきらびやかな大都会として憧れていた東京のリアルで凶暴な裏の姿を、ハリウッドの制作陣がこの上ないクオリティーでよみがえらせる。日本からは渡辺のほか、菊地凛子、山下智久、伊藤英明ら豪華なキャスト陣が出演している。

冒頭で主演のアンセル・エルゴートが自身も含めこの日登壇したキャスト陣のキャラクターとストーリーを流暢な日本語で説明し、共演した日本人キャストにも言及した。「英明さんとは馬が合い、新年には故郷に招いていただいてたくさんの良い思い出ができました。英明さんには感謝しています。将さんは演技を見たらファンになると思いますよ。菊地凛子さんは感情をリアルに自由に表現して、自然に出る演技にハッとさせられました。山下さんとはシーンがありませんでしたが、演技はとてもかっこよくてホストは完璧でした」とコメント。2010年公開の映画『インセプション』で初めて演技を見たという渡辺については「謙さんはレジェンド。謙さんの表情と声の素晴らしさに感動しました。そんな謙さんと一緒に仕事ができてとても光栄です」と語るも、「謙さんの演技は完璧ですが、僕は菊地凛子さんの方が好きです」と笑いを誘った。

刑事役の渡辺は、同ドラマでエグゼクティブプロデューサーも務め、英語で書かれた脚本の日本語訳をキャラクターに合った言葉にするなどの作業をしたという。「そんな仕事をしながら自分の役と向き合っていました。アンセルは日本語がどんどん上達していきましたが、作品の流れをもしかしたら壊すかもしれないというシーンでは、『もう1回英語に戻そうよ』ていう話をしながら腹を割って英語と日本語が行ったり来たりしながら撮影しました」とディスカッションを重ねながらの撮影だったという。

また、アンセル・エルゴートの日本語があまりにも上達したせいか、「今後は全部日本語でジェイクの役をやるかもしれないという可能性もあるぐらい上達していました」と褒めちぎり、「ちょうど去年の5月ぐらいまで撮っていましたが、コロナ禍の厳しい状況の中、スタッフキャスト一同が精魂込めて作りました。バイオレンスを描くことは、地球上であまりに悲惨なことがあって難しい時代ですが、それぞれの人間性や人間の持っている過酷さや辛さ、喜びも含めて詰まった作品だと思います。1本も見逃さずそれぞれのキャラクターの裏にあるものもご覧いただけたら今までとは違うドラマだと受け止めていただけると思います」とアピールしていた。