中学の日誌に落書きをしたら、先生から「この才能も大事にしてほしい」とコメントが。なんとその後彼は、本当にその才能を開花させることになりました。

以前、マイナビニュースでもご紹介したこちらのツイート。先生の素敵なコメントと、ツイ主さんの素晴らしい画力に、Twitterで26.9万いいねと大変話題になりました。

このツイートの主は、当時美容学校に通っていた安部祐一朗さん(@yuichiro_abe)。ツイートから1年、作品を描き続け、なんとこの度書籍を出版するということで、安部さんにこれまでの活動や先生への思いなどを伺いました。

――マイナビニュースでツイートをご紹介したのがちょうど1年前ですが、この1年間での作家活動について教えていただけますでしょうか。

安部さん:大変ありがたいことに、「Animelo Summer Live 2021」のパンフレットイラストを担当させていただいたり、国立科学博物館 特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」のコラボレーション作家として選んでいただいたりしたほか、書籍の出版など本当に夢のようなお仕事をいただくようになりました。

――今回の書籍『安部祐一朗の色鉛筆画「生物×宝石」の描き方』(グラフィック社)について、「描き方」をテーマにしようと思われた理由やきっかけや、本に込めた思いなどがあれば教えてください。

安部さん:僕が生き物や宝石に興味を持ち始めたのは、作品のモチーフに選んだ時からでした。石の種類や生き物の特徴など、絵を描いていくうちに知るはずのなかった世界を知ることができています。この書籍ではそんな「生き物×宝石」の色鉛筆画ができるまでの過程が載っています。

  • 『安部祐一朗の色鉛筆画「生物×宝石」の描き方』より

皆様にも、絵を描くことで何かに興味を持っていただくきっかけになれば嬉しいです!

――この3月で専門学校を卒業されますが、今後の活動について教えてください。

安部さん:しばらくは色鉛筆画の作品制作に励もうと思っています。メイクアップアーティストになりたいという夢を諦めたという訳ではなく、自分はどんなメイクアップアーティストになりたいのか、そうなるためにはどうすればいいのかを考えてから次の道に進みたいと思います!

――日誌の落書きに「この才能も大事にしてほしい」とコメントをくれた中学3年生の時の先生に、今改めてどんなことを伝えたいですか?

安部さん:絵を描く楽しさや、生き物や宝石に興味を持つきっかけ、さまざまな出会いをくれました。

日誌の言葉にはそんな深い意味で言ったつもりはないって言ってたけど、先生の言葉がなければ、間違いなく今の僕はいなかったと思います。本当に本当にありがとうございます! 一番尊敬している自慢の先生です!!

近々書籍をプレゼントしに行く際にも、そうお伝えします。


もちろんここまでの道のりは、安部さん自身の努力や才能の賜物です。しかし、先生の温かいひと言が背中を押したことも間違いないでしょう。安部さんのこれからのますますの活躍、楽しみにしています!

なお、安部さんの初出版記念個展「生物×宝石」が4月2~21日の期間でカワチ画材 心斎橋店にて開催されます。ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

4月発売『安部祐一朗の色鉛筆画「生物×宝石」の描き方』

著者:安部祐一朗(グラフィック社刊/2,200円)
SNSフォロワー合計11.5万人の人気若手色鉛筆画家・安部祐一朗の色鉛筆画のテクニックを余すことなく紹介。 リアルで美しい「生物×宝石」の作品とそのメイキングを約500枚の写真でビジュアル解説します。 色鉛筆画に適した用紙に印刷した、全15作品の塗り絵用下絵付きです。くわしくはコチラ