マイナビは「転職動向調査 2022年版」を3月25日に発表した。同調査は1月21日~25日の期間、現在正社員として働いており、2021年に転職した20代~50代の男女1,500名を対象に、インターネットにて実施された。

  • 正社員転職率

正社員転職率は、2016年から2019年にかけては増加傾向にあったが、2020年は減少した。しかし2021年は若年層を中心に新型コロナウイルス感染拡大前の水準に戻り、過去6年間で最も高い7.03%となった。

転職者のうち在職中に転職した割合は73.1%で、2020年より5.6pt増加した。転職者のうち週4日以上在宅勤務をしている割合は48.9%で、2020年の調査時より7.0pt増えている。職場に出勤する時間が削減されることで転職活動にあてられる時間が増え、在籍中に転職活動がしやすい環境となったことも、転職率増加の一因として考えられるという。

  • 転職時の状況

転職後の企業規模の変化について調べたところ、2020年まではより小さい企業への転職率がやや多かったが、2021年はより大きい企業への転職率が高かった(企業規模がより大きい企業への転職率:33.1%、より小さい企業への転職率:32.3%)。大きい企業への転職率が高い人は、30代・40代の男性、クリエイター・エンジニア職が目立つ。

  • 転職後の企業規模の変化

前職より年収が上がった割合は35.6%で、この3年間で最も高くなった。転職後の企業規模の変化と同様に、性年代別では男性30代・40代、クリエイター・エンジニア職が、年収が上がった割合が高かった。

  • 転職後の年収の変化

前職の勤務先での就業期間について尋ねると、平均58.7カ月となり、4年間で最も短かった。転職回数は、「1回」(26.8%)が最も多いが、2018年・2019年・2020年と年を追うごとに減少している。逆に、「転職回数2~3回」の割合は増えている。

  • 前職の勤務先での就業期間