フジテレビの佐久間みなみアナウンサーが、同局系スポーツニュース番組『S-PARK』(毎週土曜24:35~、日曜23:15~)のメインキャスターに就任することが25日、発表された。宮司愛海アナからバトンを受け継ぎ、4月9日の放送から登場する。

佐久間みなみアナウンサー=フジテレビ提供

佐久間アナは、2020年にフジテレビ入社。現在は土曜日と日曜日の夕方に放送している『FNN Live News イット!』のスポーツコーナーのキャスターを担当している。コーナーキャスターとして力を付けてきた佐久間アナが、今度はスポーツニュース番組のメインキャスターに初挑戦となる。

入社3年目で大役に抜てきされた佐久間アナは「驚きと不安と喜びが一気に押し寄せてきました。そこから徐々に一つ一つの感情をかみ締められるようになり、やっと落ち着きを取り戻しつつあります。プレッシャーや不安は非常に大きいですが、新しいことに挑戦できることはうれしく、本当に光栄なことだと思っています」と、喜びを語っている。

コメント全文は、以下の通り。

■佐久間みなみアナ
――この話が来た時の感想は?
「驚きと不安と喜びが一気に押し寄せてきました。そこから徐々に一つ一つの感情をかみ締められるようになり、やっと落ち着きを取り戻しつつあります。プレッシャーや不安は非常に大きいですが、新しいことに挑戦できることはうれしく、本当に光栄なことだと思っています」

――どんなスポーツキャスターになりたいですか?
「月並みですが、選手の皆さんはもちろん、見ている方々に常に寄り添えるキャスターでありたいです。取材を重ねて勉強をすることで知識は増えていくと思いますが、知識だけでは語れない部分をしっかりと言葉にする。そして、今までスポーツに興味がなかった方が少しでも“見てみたい”と思ってもらえるような伝え方を意識していきたいと考えています」

――好きなスポーツは?
「フィギュアスケートです。スポーツというべきか、芸術というべきか…。試合はもちろんなのですが、エキシビションを見るのが特に好きです。試合では禁止されている後方宙返りを始め、ユニークな衣装、そして何より選手の豊かな表情など、一人一人の個性があふれ出ている雰囲気にひかれます」

――取材したいアスリートは?
「日本も多くのメダルを獲得し盛り上がりを見せた北京オリンピックで、金メダル2個、銀メダル1個を獲得し、世界から注目されているフリースタイルスキー谷愛凌(こく・あいりょう)選手(中国)です。恥ずかしながら、この北京オリンピックで谷選手のことを知りましたが、試合での強さは言わずもがなですが、その言動から感じられる人としての強さはどこからきているのか、是非とも取材してみたいです」

――得意の英語を番組でいかせそうですか?
「英語でインタビューをするというのは入社前から挑戦してみたいと思っていたことの一つですが、個人的に興味があるのは、海外の実況を取り上げていくことです。例えば、1月22日に開催された『X GAMES Aspen 2022』に出場した平野歩夢選手の実況で、技を決めた後、“there’s no Wi-Fi up there” (=あそこにWi-Fiはない)と話していました。つまり、“Wi-Fiが届かないほど高く飛んでいた”ということです。海外ならではの表現の仕方に魅力を感じ、このようなことを少しずつ取り上げていくのも面白いのではないかと思いました」

――宮司アナからどんなアドバイスをもらいましたか?
「宮司アナの言葉で特に印象に残っているのは“知らないことは武器でもあるんだよ”という言葉。宮司アナもスポーツキャスター就任直後は知らないことばかりだったそうですが、知らないからこそ見えること、伝えられることがあるのだと教えてくれました。もちろん勉強はしっかりとしていきますが、焦らず自分らしく向き合っていこうと思えるようになりました。そして“絶対大丈夫!”とヤクルトの高津監督のような言葉をもらったのも印象的です(笑)」

――意気込みをお願いします。
「“等身大に、ありのままに”をモットーに、自分が今できることに一つずつ取り組んでいきます。“まずはワクワクを作るところから始めていこう”と、宮司アナからもらった言葉を胸に精一杯頑張っていきます。どうか温かい目で見守っていただけますとうれしいです。よろしくお願い致します」

■蓮沼貴宏チーフプロデューサー
「入社3年目になる佐久間アナには、積極的に現場に足を運んでもらい、視聴者を代表する気持ちで多くのアスリートにどんどん素朴な疑問をぶつけてほしいと思っています。競技の知識というよりも、新人MCらしい情熱と明るい笑顔で、戦いの裏側にあるアスリートの喜びや悲しみ、努力や苦悩、葛藤や情熱など多くの思いを聞き出し、そういった面からスポーツの深さを伝えてもらいたいと思います。また、新人MCらしく現場で感じた“わくわくドキドキ”も伝えてもらい、視聴者を明るい気持ちにし、明日から頑張ろうと思えってもらえる番組にしてほしいと考えています。そして、大谷翔平選手を例に挙げるまでもなく活躍の場を海外に移すアスリートは増え続けています。彼女には海外にも取材に行って、得意な英語でアスリートやアスリートを支えるスタッフ、また日本人だけではなく世界最高峰の海外アスリートにもインタビューしてほしいと考えています。これまで、『プロ野球ニュース』『すぽると!』と続くフジテレビの看板スポーツニュース番組のメインキャスターは、多くの個性豊かな先輩たちが務めてきました。明るく、前向きなキャスターが多かったと感じています。佐久間アナもまずはスポーツを楽しみながら、失敗を恐れず“佐久間みなみ”という新しいMC像を作り上げていってほしいと思います」

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