堀田茜は実に様々な顔を持つ。モデルとして数々の雑誌に登場しながら、バラエティ番組では体を張った体当たりロケにも挑戦。また女優として、CS・フジテレビTWOとひかりTVの共同制作ドラマ『恋と友情のあいだで』<里奈Ver.>(3月21日より5夜連続放送・配信中/全5話)でドラマ初主演を果たした。モデル、バラエティ、そして女優。このマルチな活躍は彼女の決断の歴史でもある――。

  • 堀田茜 撮影:宮川朋久

■“生々しく”演じるために

今作で堀田が演じる相沢里奈は、いわゆる“港区女子”と呼ばれるヒロイン。一際目につく派手な身なりで、周囲の女子大生からは明らかに浮き、お金を持った年上男性と行動を共にしていると学内でも噂されていた。

「里奈は平たく言うと“港区女子”と呼ばれる女性で、私とは正反対の役柄ですが、この作品は、彼女の気持ちが丁寧に描かれているので、共感できる部分もあります。他の登場人物たちもそれぞれ一癖も二癖もあって、みんなどこか歪んだ感性を持ち合わせている。それぞれ人間味があって、憎めないキャラクターばかりなので、そういうところも注目ほしいポイントです」

里奈を演じるに当たり、堀田は“港区女子”たちがSNSでどんな写真をアップし、どんな文章をつづるのかを研究したという。そして、「自分とは正反対」の生き方をする里奈を生々しく、リアリティーを持たせて演じるためのヒントを手繰り寄せた。

「ドラマでは一人の女性の10年間が描かれます。里奈もその時間のなかで色々な経験をして成長していくので、その時々で大事にしていることが違うだろうなと思いましたので、その年代ごとで一番大事にしているものが何なのかを想像しながら演じることを大切にしました」