コロナ禍で思うように旅行や外出がしづらい日々が続いていますが、「運動不足が気になる」「身体を動かさないとストレスが溜まる」という人も多いのではないでしょうか。
そこで折を見てチャレンジしたいのが、身体を動かしながら観光や自然とのふれあいを満喫できるサイクリング。一気に暖かくなり、春の訪れが感じられるようになってきたなか、サイクリングで春の京都の魅力を発見してみませんか。
【1】桂川サイクリングロード(京都市~八幡市)
「桂川サイクリングロード」は、京都市・嵐山を起点に、桂川・宇治川・木津川の三川の合流地点にある八幡市の「さくらであい館」までの桂川沿いを走る全長20kmのコース。京都府から奈良県を経て和歌山県へといたる全長約180 kmの「京奈和自転車道」の一部で、京都の西エリアの観光とあわせて楽しめるサイクリングロードです。
コースの所要時間は約1時間40分と、運動習慣がない人もチャレンジしやすいのがうれしいところ。このコースは、桂川の雄大な流れを眺めに心癒されるのはもちろん、京都を代表する有名観光地に立ち寄れるのもポイントです。
スタート地点は、四季折々の自然美と調和する嵐山のアイコン・渡月橋付近。渡月橋は月が渡るさまに似ていることからその名がついたといわれ、とりわけ春の桜と秋の紅葉の美しさは格別です。
渡月橋を後にしてからも、飛鳥時代に建立され、京都最古の神社のひとつとして知られる松尾大社や、日本最高峰の回遊式庭園をもつ桂離宮など、1度は訪れてみたい京の名所の周辺を通過。さらに、サイクリングコースから少し足を延ばせば、嵐山の北にある風光明媚な嵯峨野や、京の酒どころとして知られる伏見など、多彩な京都の魅力に出会えます。
コース沿いや周辺の観光スポットめぐりと組み合わせて、自分だけのサイクリングコースをつくってみると楽しさが倍増しそうですね。
■おすすめ読者コメント
・桂川沿いで眺めがいい(50代男性/京都府/サービス)
・川を眺めながらだと気分転換になる(40代女性/京都府/その他)
【2】木津川サイクリングロード(八幡市~木津川市)
桂川・宇治川・木津川の三川の合流地点にある、八幡市の「さくらであい館」から泉大橋までの木津川沿いを走る27kmのコースが「木津川サイクリングロード」。こちらも桂川サイクリングロード同様、京奈和自転車道の一部となっています。
木津川サイクリングロードの所要時間は、約2時間20分。自然豊かなエリアですが、平坦で走りやすく整備されているため、ハードなサイクリングに不安のある方も気軽に挑戦できます。
木津川沿いを走るため、爽やかな川の眺めを楽しめるのはもちろんのこと、お茶とゆかりの深い地域ゆえ、情緒あふれる茶畑を眺めるなどして京都のお茶文化を体感することができます。
スタート地点付近にたたずむ見どころが、「やわたのはちまんさん」として親しまれる「石清水八幡宮」。国宝に指定されている、鮮やかな朱色の社殿は華麗そのものです。
ちょっぴりユニークな見どころとして、「流れ橋(上津屋橋)」にも注目。木造の橋としては日本最長級を誇る全長356.5mの橋で、「暴れん坊将軍」「水戸黄門」など、数々の時代劇のロケ地にもなってきました。
終点の泉大橋を渡った先、木津川の右岸には、約40軒の茶問屋が並ぶ「上狛茶問屋街」があります。タイムスリップしたかのような気分が楽しめる茶問屋ストリートで、宇治茶の歴史にふれてみてはいかがでしょうか。
■おすすめ読者コメント
・桜の花の景色が良い(30代男性/京都府/ホテル・旅館)
・時代劇でよく撮影場所として使われる流れ橋があり、北は嵐山南は木津までのコース。休日は多くサイクリングを楽しむ人とすれ違う。(60代男性/京都府/その他)
【3】丹後半島一周(スタート・フィニッシュともに宮津市・天橋立)
「丹後半島一周サイクリングコース」は、「海の京都」と呼ばれる京都府北部の京丹後市・伊根町・与謝野町・宮津市を駆け抜けるコース。
日本三景のひとつに数えられる天橋立を出発後、丹後半島を一周して再び天橋立に戻ってくる全長約100kmの行程で、サイクリングイベント「TANTANロングライド 2017」のコースにもなりました。所要時間はおよそ6時間。初心者の場合は途中で1泊して、2日間かけて走破するといいでしょう。
歴史的な町並みや寺社仏閣だけに終わらない、ダイナミックな「海の京都」にふれられるのがこのコースの一番の魅力。丹後半島を一周しながら、知らなかった京都の絶景をめぐってみましょう。
とりわけ印象的なのが、「日本のヴェネツィア」とも呼ばれる伊根の舟屋の街並み。海辺ぎりぎりに舟屋が並んでいることから、まるで集落が海に浮かんでいるように見えるのです。穏やかな伊根湾と、ノスタルジックな舟屋群のコラボレーションは、はじめてなのになつかしい、心にしみる風景です。
山陰海岸ジオパークの経ヶ岬は、近畿地方の最北端。ここには「京都百景」にも選ばれた経ヶ岬灯台があり、崖の上に建つ白亜の灯台と真っ青な日本海の競演は、旅の疲れを吹き飛ばしてくれるはず。
海の絶景の連続に加えて、新鮮な海の幸も楽しむことができ、目もおなかも大満足。無事にゴールした後は、心地よい疲労感とともに、爽快な達成感に包まれることでしょう。
■おすすめ読者コメント
・海の景色がよい(40代男性/大阪府/その他)
今回ご紹介した3つのコースのほかにも、東山、京都御所、鴨川沿いなど「市内のサイクリングを楽しむ」という声もありました。
日本の歴史が凝縮されているだけでなく、豊かな自然に恵まれた京都は、サイクリングコースも多彩。ぜひあなたも、京都でお気に入りのサイクリングコースを見つけてはいかがでしょうか。
サイクリングコースに関するアンケート
調査時期: 2021年5月21日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1009人
調査方法: インターネットログイン式アンケート