4月11日から放送されるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』のオンライン出演者会見が18日に開催され、黒島結菜ら主要キャストと制作統括の小林大児が出席。ヒロイン・比嘉暢子を演じる黒島は、子役時代を演じる稲垣来泉について「来泉ちゃんが子ども時代の暢子をやってくれて私はすごく感謝してます」と心から称えた。

  • 左から大森南朋、稲垣来泉、黒島結菜、仲間由紀恵

『ちむどんどん』は、沖縄の本土復帰50年を記念し、沖縄本島北部のやんばるを舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロインと4兄妹や家族との奮闘を描く。タイトルの「ちむどんどん」とは、沖縄方言で「胸がわくわくする気持ち」を意味する。

主人公の暢子は、沖縄本島北部のやんばる地域に生まれ育った、明るくて活発で、おいしいものが大好きな少女。暢子は高校卒業とともに故郷を離れ、沖縄出身者が多い横浜市鶴見にやってきて、東京のレストランで働き始める。

黒島は料理を作るのも食べるのも大好きという暢子役ということだが「沖縄時代の暢子は家族の料理担当で、ある程度の味付けなど、基本的なことはすごく上手にできるという役どころです。私も自炊レベルですが、もともと料理をするのは好きです」とのこと。

黒島は続けて「でも、大変だったのは、レストランで修行をし始めてからの撮影で、プロとしての立ち居振る舞いが難しくて。何回か、撮影前に練習する時間もありましたが(笑)。地味な基本の作業ができるかどうかでプロっぽいかどうかが出るので、家でも練習しました。例えば、フライパンに塩をこぼさないように塩を振るとか。来週くらいから、その撮影が待ってます」と苦労を明かした。

また、得意料理について尋ねられると「料理のおけいこで、ふーチャンプルをよく作りましたが、家でも作ったら、それがけっこうおいしくできました」と語った。

ちなみに稲垣は沖縄料理で好きになったメニューについて尋ねられると「もともとゴーヤが苦手で、撮影で食べるとなった時に、大丈夫かなと思ったけど、ゴーヤチャンプルがスタジオにきた瞬間、すごくおいしそうなにおいがして。食べたらぜんぜん苦くなくて、すごくおいしくてとても印象に残ってます」と笑顔を見せた。

1週目は稲垣来泉演じる暢子の子役時代からスタートするが、黒島は「子ども時代の撮影も見たいなと思って、見学にも行きましたが、セットでの家族のシーンで、みんなで歌を歌ったり、ごはんを食べたりするシーンで、本当に家族の雰囲気が出ていて、見てるだけで涙が出そうでした」と感激したとか。

また、稲垣たち子役の演技について「子どもたちが素晴らしすぎて、ちょっと不安になったんです。このいいものを引き継いで、大人パートにいけるかなと不安になるくらいすばらしかったです。来泉ちゃんのお芝居も、演じてるけど、ちゃんと本当に暢子として現場にいるので。特にお父さんとおそばを足で踏むシーンが本当にすてきでした」と褒め称えた

会見には、黒島、稲垣のほか、暢子の母・比嘉優子役の仲間由紀恵、父・比嘉賢三役の大森南朋も登壇した。

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