3月16日~3月21日まで、東京・白金台に位置する八芳園ポップアップイベントスペース「MuSuBu」にて、鳥取県の魅力を伝えるポップアップショールーム「きなんせ 鳥取」が開催されている。
このイベントは、地元の食材、名産、生産者や職人にスポットを当て、持続可能な地域づくりを目指す鳥取県の取り組みや魅力を発信しようと八芳園が開催しているもの。オープン初日には、開催に先立ちメディア向けに「民藝&ジビエセミナー」が行われた。
知られざる魅力が詰まった鳥取県
実は東京から80分で行けるという鳥取県。コロナ禍の影響による地方移住やワーケーションへの関心が高まっていることから、コロナ前後における東京都からの人口移動増加率は、鳥取県が全国1位なんだとか。
ショールームには、「民藝の聖地」と呼ばれ自然に寄り添う手仕事が発達する鳥取県で作られた「牛ノ戸焼」の美しい食器が販売されている。
また、境港にある観光名所「水木しげるロード」でも知られる『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターを使用したグッズ、「すなば珈琲」のドリップコーヒーバッグ、地元食材を使ったお土産などが販売されていて、"砂丘だけじゃない"鳥取県の魅力が満載となっている。
ジビエなど"美味い"食で人々を魅了
また、店内のカフェブースでは、八芳園MuSuBuシェフが手掛ける、鳥取県の食材を使用した特別メニューが提供されている。中でも注目なのが、鳥取県産の鹿を使用した「鹿肉ハヤシライス」が楽しめる「きなんせ 鳥取プレート」(1,600円 ※テイクアウト可)。
鳥取県のジビエは、処理技術、衛生面で高い評価を得ており、鹿肉の利用量は北海道に次いで2位。料理を担当した八芳園の白土雅貴シェフによると、食肉は餌によってだいぶ肉質や美味しさが変わるが、鳥取の大自然の山々で育った鹿肉は臭みのない旨味があり、良いものを食べて育っている印象だという。
今回、シェフは鹿肉を使い一般家庭の食卓でも馴染み深いハヤシライスにすることを考案。鹿のバラ肉を2日間、赤ワインでマリネしており、フォン・ド・ヴォーをベースにして15時間ほど煮込んで柔らかく仕上げている。口に運ぶと、臭みはまったくなくて食べやすい。柔らかくも力強い歯ごたえもあり、ジビエならではの野趣溢れる味わいが感じられる。
また、鳥取県産の柳松茸、椎茸、舞茸も使われており、鹿肉に負けないぐらいの香りと食感の存在感が感じられた。鹿肉もキノコも山の食材ということで、相性が抜群。
良いバランスでキノコの香りと鹿肉の香りが閉じ込められたソースは、独特のコクがあり大人の味といった感じ。ごはんも鳥取県産米「星空舞」を使っており、つやつやモチモチでほどよい粘りもあり、ハヤシソースによく合う。
一緒に乗せられたスクランブルエッグで使われている「天美卵」は、鳥取県で"平飼い"され自然の中を元気に育った鶏の卵で、色も味も濃くて美味しい。
また、今回の試食で特別に食べることができた「鹿肉のコロッケ」はゴロッと入った鹿肉が味わえるワイルドな味わいが特徴だ。
デザートには、鳥取県でのみ栽培される希少品種の苺を使った「とっておき(鳥取苺)のババロア」(350円 ※テイクアウト可)もあり。甘すぎず爽やかな酸味が感じられて、苺のプチプチ感も楽しい。
お土産に買って帰った「ペッパーシンケン」のスパイシーな豚肉の旨味、ホクホクな「砂たまご」をおつまみに食べながら飲むフルーティな「鬼太郎ビール」(ペールエール)の味は最高。
また、朝食やランチに飲みたい、どこか懐かしい味わいの「白バラコーヒー」「白バラフルーツ」など、鳥取グルメは美味しいものばかり。
期間中は「鹿革のブレスレットづくり」体験なども開催しているので、鳥取の魅力満載の「きなんせ 鳥取」にぜひ足を運んでみてほしい。
■Information
鳥取県ポップアップショールーム「きなんせ 鳥取」
【場所】「MuSuBu」東京都港区白金台4-9-19 HAPPO-EN URBAN SQUARE 1階・2階
【開催日】3月16日~3月21日
【時間】11:00~18:00