仕事が辛い、会社に行きたくない、会社を辞めたい……。漠然とそんな気持ちになっていませんか? 毎日の仕事に対して辛いという気持ちを抱えている場合、それを放置すると精神的な問題で日常生活に支障をきたす可能性もあります。
本記事では仕事が辛いと感じている原因と、その原因ごとの対処法について解説します。自分に合った方法を選んで、対処していきましょう。
仕事が辛いと感じる原因は?
まずは仕事が辛いと感じる原因について考えてみましょう。辛い現状を打破するためには、どこに原因があるのかを明確にする必要があります。
仕事の量や責任など仕事に原因があるケース
仕事自体に原因があるケースは、量や責任、内容などに問題があるものです。「仕事量が多くて毎日残業ばかり」「仕事の責任が重すぎて精神的に追い詰められている」など、仕事が原因で辛い状況になっていませんか?
仕事が原因といってもさまざまな要因があるため、特に何が辛いのか具体的に考えてみてください。
自分自身に原因があるケース
自分自身の考えや気持ちの問題で仕事に不満を持っているケースです。「毎日満員電車に乗るのが嫌だ」「働くモチベーションがない」など、仕事に対しての気持ちを見直してみてください。
仕事に対してやりがいを持てなかったり将来性を感じられていなかったりなど、どのような気持ちから辛いと感じているのか深掘りしてみましょう。
上司や人間関係など環境に原因があるケース
「上司にパワハラされていて出社したくない」「人間関係がグループ化されていて孤独を感じる」など、人間関係で悩んでいませんか。このように働く環境に問題があるケースは、自分だけの力では変えられない場合が多いともいわれています。
仕事が辛いときの原因別対処法
仕事が辛いと感じている原因がわかったら、対処法を具体的に考えてみましょう。原因別の解決方法もご紹介するので、取り入れやすそうなものを試してみてください。
仕事に原因がある場合
仕事の量や内容、責任の重さなどに原因がある場合の対処法としては、仕事に対しての向き合い方を変えてみることが挙げられます。「やらされている」「指示されている」といった考えだと、自発的な行動ではないためプラスの方向に傾きにくいでしょう。
そこで、「この仕事は○○につながるからやりたい」「業務を通して○○に携わりたい」など、自発的な目標などを決めてみましょう。受け身の仕事ではなく、自発的な作業になるため、仕事に対して前向きな気持ちになれることでしょう。
また、新しい仕事などで慣れないことに辛さを感じているのであれば、慣れることで解消されるかもしれません。メモを取ったり周囲の人にアドバイスをもらったりして、少しずつ自分のレベルを上げてみてください。
自分に原因がある場合
自分自身に原因があって仕事が嫌だ、辛いと感じている場合は、考え方や視点を変えてみることで改善する可能性があります。仕事を通して何か学びたいことはあるのか、将来的に何をしたいのか、どうなりたいのかなど、仕事に関する自分のゴールを考えてみてください。
また、目標設定を誤っているがゆえに仕事が嫌いになっているのかもしれません。大きな目標や長期的すぎる目標を掲げたことで、評価や成長を感じられないこともあるでしょう。その場合は小さな目標を達成できたらご褒美を買うなど、適度に自分を褒めてあげるとモチベーションを保ちやすいでしょう。
環境に原因がある場合
自分だけではなく、上司や周囲の環境に問題がある場合は、1人で対処できる範囲に限界があります。パワハラやセクハラなど、迷惑行為を受けている場合は、しかるべき部署に相談して対処法を一緒に考えてもらうとよいでしょう。
反対にまだ入社したてでなじめていない、なんとなく嫌われている気がするという気持ちから来るものなのであれば、思い込みの可能性もあります。一度思い込みをなくして、自分から関わりを持つよう努力してみてください。
仕事が辛いと感じているときにやってはいけないこと
仕事が辛いと感じる原因別の対処法をご紹介しましたが、反対に辛いときにはやらない方がよいこともあります。辛い気持ちに支配されていると正常な判断ができない場合もあるため、これからご紹介することは避けましょう。
極端な考え方をする
仕事が辛いことを改善しようとするのではなく、仕事を「辞める」「辞めない」の2択で考えてしまうのは危険です。まだ改善の余地があるかもしれない状態で、極端な選択肢のみを掲げてしまうと後悔するかもしれません。客観的に事実を把握し、今の状況を改善することを先に考えましょう。
もし1人では判断できないと感じた際には、他の人に相談したり上司に話を聞いてもらったり、周りの人を頼ってみてください。
とにかく自分のことだけを責める
「自分がだめだから」「自分さえどうにかなれば解決する」など自分のことだけを責めるのはやめましょう。自分の考えが原因にある場合でも、あまりに自分だけを責めることになると精神的な異常をきたすかもしれません。
原因を究明するのは大切なことですが、全てが自分のせいだと考えるのはやめ、対処法を考える方向にシフトしましょう。
無断欠勤をしてしまう
仕事が辛いとき、「会社に行くのが嫌だから休んでしまおう」と考えるのは、その場しのぎでしかありません。休んだからといって何か変わることはなく、むしろ悪い方向に流れてしまうことも考えられます。休職や有休消化のような形で休むのはよいかもしれませんが、いきなり無断欠勤をするのはやめましょう。
辛い気持ちを無視して頑張り続ける
仕事が辛いけれどその気持ちを無視して頑張り続けてしまうのは危険です。何の対処法も打たずに放置していると、肉体的にも精神的にも限界が来ることでしょう。
何らかの症状が出たから休むのでは回復が遅くなり、社会復帰自体が難しくなる可能性も考えられます。自分の「辛い」というサインを見逃さず、早めに対処していきましょう。
仕事が辛いなら転職もあり! 転職するときのポイント
さまざまな対処法を試し、限界まで頑張ってもう限界だと思ったときには転職するのもひとつの手です。今勤めている会社以外にも就職先はたくさんあります。
もし転職するとなった場合に、確認しておくべきポイントをまとめました。
有休が残っていないか確認する
残業ばかりで仕事が辛いと感じている場合は特に、就職活動に充てる時間を確保するのも難しいことでしょう。そこで、今まで働いてきた期間の有休が残っていないか確認しましょう。
有休を消化している期間は出社する必要がないので、就職活動のための時間を確保できます。退職する旨を伝えた後でも有休は使えるので、申請してみてください。
仕事の引き継ぎを行う
あなたが担当している仕事は退職した後も誰かの手に渡り、行われていきます。次の担当者がわかりやすいように、引き継ぎ業務を行っておくと親切です。
今まで担当していた仕事の概要をフォルダにまとめる、伝達事項は時間を取って直接伝えるなど、スムーズに仕事を移行できる環境を整えておきましょう。次の担当者に対してはもちろん、社内の混乱を防ぐためにも大切なことです。
退職の理由を考えておく
会社に退職を伝えた際に、慰留されることもあります。辞める意志が固まっているのであれば、はっきりと退職する意志と理由を伝えます。
例えば、「やりたい仕事が見つかって就職する予定である」「パワハラで悩んでいたので新しい職場を見つけている」など引き留めても意味がなさそうな理由を添えるとよいでしょう。
仕事が辛いのは甘えではない! 無理せずに対処法を考えよう
「仕事が辛いのは甘え?」と悩んでいる方も多いですが、仕事を辛いと感じるのは甘えというわけではありません。
仕事が辛いのであれば、まずはどこに原因があるのかを理解することが大切です。原因がわからないままだと、効果的な対処法を考えることも難しく、現状の改善は難しいでしょう。
自分が不満を持っているのは何なのか考え、しかるべき対処をしていきましょう。もし対処法を試しても改善されないなど限界を感じたときには、転職してしまうのも対処法のひとつです。
転職するときは手順を踏んで気持ちよく辞めましょう。辞めるときのポイントなども、ぜひ参考にしてみてください。