仕事の多くは人とコミュニケーションをとりながら進めるものですが、なかにはほとんど人と関わらない仕事というものもあります。もともと人と接するのが苦手だったり、職場での人間関係に疲れてしまったりすると、人と関わらない仕事を選びたいと思うのも自然です。
では人と関わらない仕事とは、具体的にどのような職種があるのでしょうか。また、転職を考えている方に向けて、人と関わらない仕事のメリットとデメリットもご紹介。ぜひ役立ててください。
人と関わらない仕事のメリット・デメリット
人と関わらない仕事とは、正社員などでどこかの組織に所属しながら在宅ワークを中心にこなす場合と、組織に所属せずフリーランスとしてこなす場合があります。
前者の場合も人と関わらない仕事ではありますが、ここでは後者のフリーランスとして人と関わらない仕事をする際のメリット・デメリットをご紹介します。
フリーランスなどへの転向を考えているなら、まずメリットとデメリットの両方を知っておくことが大切です。具体的に見ていきましょう。
メリット1) 人間関係に振り回されないから気楽
人と関わらない仕事の最大のメリットは、人間関係を気にする必要がないという点です。一般的な企業や組織に所属すると、同僚や上司のみならず、社外の人とコミュニケーションをとることが不可欠。しかし、人によってはこの人間関係がストレスとなってしまうこともあります。人と関わらない仕事を選べば、こうしたストレスが軽減され、仕事に集中することができます。
メリット2) 自分のペースで仕事をすすめられる
人と関わらない仕事は周りと歩調を合わせる必要がないので、コツコツと自分のペースで進められます。職種にもよりますが、やるべきことをしっかりとこなせていれば、スケジュールを自分の都合に合わせて調整することも可能なわけです。
デメリット1) 単純作業が多い傾向にある
人と関わらない仕事は職種にももちろんよりますが、単純作業が多い傾向にあります。人と関わらずに進めるわけなので、一人で淡々と繰り返すものや肉体労働などが多く含まれます。単純作業や肉体労働が苦手な方にとってはストレスになる可能性も。
デメリット2) 高収入を見込みづらい
人と関わらない仕事というのは、多くの労力を伴わずとも一人で完結するということなので、仕事の規模も小さくなりがちです。そのため、高い収入は見込めない可能性があります。収入アップを狙うのであればスキルアップに取り組み、自らの能力を売り込む営業力やコミュニケーション能力を身に付ける必要があります。
人と関わらない仕事とは?
それでは人と関わらない仕事とはどのようなものなのか、具体的に見ていきましょう。
正社員として働く
特定の組織に所属して正社員として働く職種のなかにも、人と関わらない仕事はあります。
- 警備員
- 工場の作業員
- タクシーの乗務員
- 配送ドライバー
- 清掃員
- 農家
など
どれも人とコミュニケーションをとる場面が少ないというのが特徴です。ただ、やはりどこかの組織に所属しているという点で、何らかの職場のつながりは影響してくるでしょう。
フリーランスとして働く
近年では企業などの組織に所属せず、フリーランスとして働くという生活スタイルも一般的になりつつあります。人と関わらないフリーランスの職種には以下のようなものがあります。
- Webデザイナー
- Webライター
- 翻訳家
- プログラマー
など
ほかにも、YouTubeやWebサイトの広告収入を得るという方法もあります。年々Webコンテンツの価値が高まり、YouTubeチャンネルやWebサイトなどのコンテンツ運営は、高収入が見込める手段のひとつです。
ただし、フリーランスとして企業や個人などからの仕事を請け負うのであれば、ある程度の営業力は欠かせません。顧客と積極的にコミュニケーションを取らなければ十分な仕事が確保できず、収入が不安定になってしまいます。一方で、職場のしがらみにとらわれることがないため、コミュニケーション上のストレスは正社員に比べれば少ないでしょう。
人と関わらない仕事は増えていく?
最近はネット環境の普及や、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新しいワークスタイルとして、在宅で仕事をするスタイルがすっかり定着しました。もちろん、在宅であっても人とコミュニケーションをとりながら進めることになりますが、余計な職場付き合いが減ることも事実でしょう。
このような状況から、人と関わらない仕事は今後も増えていくことが予想されます。
人と関わらない仕事に必要なスキルや資格とは
最後に、人と関わらない仕事をするために必要なスキルや資格をご紹介します。これから人と関わらない仕事に転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
IT系の知識やスキル
人と関わらない仕事の中にはネット環境を利用して行う仕事が多くあります。パソコンやネット環境に関わるスキルは最低限、身に付けておきたいところです。
特にネットを介してフリーランスとして仕事をする場合、自分で仕事環境を整え、通信や機器トラブルなどにも自分で対処しなければなりません。
運転に関する知識やスキル
人と関わらない仕事のもうひとつの特徴が、配送員やドライバーの仕事。言うまでもないですが、これらの仕事には運転免許が不可欠で、運転スキルも必要となります。また、普通免許だけでなく大型免許などを取得すれば仕事選びの選択肢も広がります。ドライバーとして企業に正社員で所属する場合、大型免許取得のための補助を受けられることがあります。
スケジュール管理能力
人と関わらない仕事において、スケジュール管理はとても重要です。自分一人で回している仕事とはいえ、スケジュールの遅れは周辺の方へ影響を与えてしまいます。フリーランスの場合は、スケジュールをしっかり管理して納期を守らなければなりません。
人と関わらない仕事にはメリット・デメリットがある
人と関わらない仕事には、正社員として働くものやフリーランスとして働くものがあります。職場の人間関係にストレスを感じやすい人にとっては、人と関わらずに済むというのはメリットでしょう。一方で、人と関わらない仕事は単純作業や高収入を得にくいというデメリットもあります。転職の際にはきちんと把握しておくことが大切です。