みなさんは、「仕事に疲れた」と感じたことはありますか? このような気持ちを抱えたままで仕事をすると、集中力が続かなかったり、モチベーションを失ったり、人間関係が悪くなってしまったりと、さまざまな弊害が生じる可能性があります。
今回は、仕事に疲れたと感じる時に現れやすい症状をはじめ、その原因や対処法をくわしく紹介します。
仕事に疲れた時に出る症状
仕事の疲れがたまると、仕事中だけでなくプライベートにも支障をきたすことがあります。では、疲れがたまると出やすい症状にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、よくある症状をいくつか紹介します。
集中力が続かない
仕事に忙殺され疲れ切っている時は、思考力や集中力も続きにくくなるものです。集中力が続かないと感じる時は休憩を挟んだり、頭をリフレッシュさせたりする必要があるでしょう。
不眠症になる
仕事に対する過度なストレスやプレッシャーが原因で疲れている場合は、夜に眠れなくなることがあります。十分な睡眠が取れていないと、さらに疲れがたまり負のループに陥ってしまうので早めに対策を講じる必要があるでしょう。
気力が湧かない
仕事で疲れすぎてしまうと、プライベートでも気力が湧かなくなり、だらだらと過ごすようになることが。また、以前は好きだったことに楽しみを感じられなくなったり、何に対してもやる気が起きなかったりすることもあります。
精神状態が不安定になる
仕事の疲れやストレスから、イライラすることが多くなり、人やものに当たり散らしてしまったり、自分の感情をコントロールしたりするのが難しくなってしまうこともあるでしょう。
食欲がなくなる
疲労がたまってしまうと気力が湧かず、健康的に生きるために必要な食事ですら、どうでもいい、面倒臭いと思ってしまうことがあります。このような状態はとても危険。早急に対処法を考える必要があるでしょう。
仕事に疲れたと感じる原因
仕事に疲れたと感じてしまうのには、仕事の内容や働く環境などに原因があると考えられます。辛くなりすぎる前に、自分の疲れの原因はどこから来るのかを見つけてみましょう。
ここではよくある原因を紹介します。「何だか最近疲れているけど理由がわからない…」という人は自身にあてはまるものがないかチェックしてみてください。
長時間労働・仕事量が多い
仕事の量が多く、残業などで長時間労働を強いられている場合、仕事に疲れたと感じやすくなるでしょう。仕事が大好きで長時間働いても苦にならないという人もいるかもしれませんが、仕事量が多く会社に長時間拘束される日が続くと、体だけでなく精神面でも疲労を感じるようになってしまう人の方が多いでしょう。
人間関係がよくない
職場の人間関係もストレスの原因になりえます。例えば職場の風通しが悪く、思っていることを気軽に伝えられない環境や、上司や同僚との関係が良好でなく、健全なコミュニケーションが取れない場合には、気疲れしてしまうこともあるでしょう。このような環境で過ごす状態が続けば、誰でも疲れてしまうものです。
休みが取れていない
きちんと休みが取れていない場合も、当然疲れを感じやすくなります。残業続きで家に帰る時間が遅かったり、休日出勤が多くリフレッシュできなかったりする場合には、心身ともに休まることがなく、疲れが蓄積しやすくなるでしょう。
気分転換や睡眠の時間がきちんと取れていないと、さまざまなことに悪影響を及ぼす可能性があります。日頃からきちんと休みを取ってリフレッシュすることが大切です。
自分に向いている仕事ではない
自分の能力やスキルが活かせない仕事など、自分に合っていない仕事を無理して続けると、疲れやすくなり、心身ともに支障をきたしてしまうことがあります。
ストレスを解消できていない
仕事でたまったストレスをうまく解消できない場合も、疲れにつながるでしょう。自分ではストレスを受けていないと思っていても、気づかぬうちにストレスがたまっていることもあります。
熱中できることを見つけたり、何も考えない時間を作ったり、運動したりするなどして、ストレスを解消する機会を日常の中に取り入れるようにしましょう。
仕事に疲れた時の対処法【仕事面】
仕事の疲れをそのまま放置してしまうと、体調を崩しがちになったり、病気になってしまったりする可能性もあります。そうなる前に自分で原因を見つけ、対処することが大切です。ここでは、仕事面でできる対処法を紹介します。
休みをもらう
仕事に疲れて食欲不振や睡眠障害が起こったり、極端にやる気が出なかったりする状態になったら、すぐに休みをもらいましょう。疲れの度合いによっては、1日で十分リフレッシュできるかもしれませんし、ある程度まとまった休みが必要になることもあるかもしれません。
休みをもらうことで、仕事から距離を置き自分自身を見つめなおすこともできます。落ち着いた環境の中で、悩みや疲れの原因を探ったり、それに対する対処方法を考えたりするのもいいでしょう。
仕事内容を見直す
担当している仕事に適性を感じられているか、仕事の量が多すぎないか、など仕事内容をあらためて見直してみましょう。仕事内容にモチベーションややりがいを持てないようであれば、部署の異動願を提出するといった対処法も検討できます。
上司に相談する
仕事内容を見つめなおした上で、そこにストレスや疲れの原因があるとわかった場合は、上司に相談することでも解決策を考えてもらえるかもしれません。
上司だからといって遠慮せずに相談してみてください。一人で抱え込んでしまうタイプの人であれば、人に悩みを話すだけでもスッキリするかもしれません。
転職する
現在の仕事内容や労働環境を変えるのが難しいという場合には、転職することも一つの手段です。新しい環境に身を置くことで、解決できることもあるでしょう。
仕事に疲れた時の対処法【生活面】
仕事に疲れた時には、仕事面だけでなく生活面の一部を変えることでも疲れを解消できる可能性があります。下記で紹介する方法を参考にしてみてください。
きちんと食事を取る
朝ごはんを抜いていたり、仕事が忙しくてゆっくりご飯を食べられていなかったりすると疲れやすくなってしまいます。きちんとした食事をしなければエネルギーが出ません。1日3食をきちんと食べて、栄養をつけることを意識しましょう。
睡眠を取る
睡眠中は頭の中を整理する時間とも言われており、一定の時間睡眠を取らなければ頭も体もリフレッシュできず、疲れがたまりやすくなります。規則正しい生活を心がけ、きちんと睡眠を取るようにしましょう。
ゆっくりお風呂につかる
お風呂に入ることでも、体や心がリラックスし、疲れを軽減できます。よりリラックスするために、アロマキャンドルを焚いたり、お風呂の中で読書をしたりするなどして、自分のリフレッシュタイムを楽しむのもいいかもしれません。
運動する
運動する習慣がないという人は、日常に適度な運動を取り入れてみましょう。「運動することで余計に疲れてしまうのでは」と思う人もいるかもしれまんが、汗を流したり体を動かしたりすることはリフレッシュやストレス解消によく効くと言います。ジョギングやサイクリング、ヨガなど、手軽に始めやすいものから検討してみるといいでしょう。
映画を見る
仕事の疲れを取るには、仕事のことを考えずに自分の好きなことに没頭するのが一番です。映画が好きなら、映画を見て思いっきり泣いたり笑ったりすることで、仕事のことを忘れてリフレッシュできるかもしれません。
音楽を聴く
音楽が好きな人であれば、癒やしの音色を聴くことで気持ちをリラックスさせることができるでしょう。チェロ・ピアノ・二胡などの、落ち着きと優しさを感じさせてくれるような音色を聴けるヒーリングミュージックなどが、特におすすめです。気持ちが休まれば、疲れもスッと消えていくかもしれません。
仕事に疲れたと感じたら一度立ち止まってみましょう
仕事の疲れには、「精神的なもの」と「肉体的なもの」がありますが、どちらもそのままにしていると体調不良や病気を引き起こしてしまう可能性があります。
今回紹介したような症状に当てはまるものがあれば、生活面、仕事面それぞれで対処する必要があるでしょう。疲れをため込んでしまう前に、一度立ち止まって考えてみてください。