ウェイブダッシュが運営する地域応援サイト「生活ガイド.com」は2月22日、「名前からは想像できない郷土料理ランキング」のトップ10を発表した。同ランキングは2021年10月25日~12月12日、「生活ガイド.com」の10代~80代の男女会員198名を対象に、インターネットで実施した。

  • 名前からは想像できない郷土料理ランキング TOP10

1位は、山形県の「もってのほか」だった。「もってのほか」とは、色鮮やかな淡紫色が特徴的な食用菊の一種。山形県は食用ぎくの生産が盛んで、その中でも「食用ぎくの横綱」と評されているのが「もってのほか」であるとのこと。和え物やお浸し、天ぷらやお吸い物にして食べられており、シャキシャキとした歯ごたえやほろ苦さ、ほのかな香りが特徴だという。

  • 1位 山形県「もってのほか」

2位に選ばれたのは、北海道の「ガタタン」だった。「ガタタン」という名前の由来は、"具だくさんでとろみのある名物スープ料理"を指す漢字での表記「含多湯」から来ている。にんじんや白菜、豚肉やイカなどが入っており、寒い時期に食べたくなる郷土料理とのこと。主に北海道の芦別市で親しまれている。

  • 2位 北海道「ガタタン」

3位には香川県の「まんばのけんちゃん」が選ばれた。「マンバ」は漢字で「万葉」と記載され、10月から4月が旬の三池高菜の一種。そのマンバ(高菜)と豆腐や油揚げを一緒に炒め煮にした料理のことを「まんばのけんちゃん」と呼ぶとのこと。ちなみに「けんちゃん」は、豆腐と野菜を油で炒めた「けんちん料理」が語源とされている。

  • 3位 香川県「まんばのけんちゃん」

4位は埼玉県の「いがまんじゅう」だった。いがまんじゅうは、まんじゅうの周りに赤飯がまぶされた、甘じょっぱさとモチモチの食感が特徴の郷土料理。見た目が栗のイガに似ているところから、「いがまんじゅう」と名付けられたという。縁起物として親しまれているこの料理は、鴻巣市が発祥と言われている。

  • 4位 埼玉県「いがまんじゅう」

4位には、新潟県の「のっぺ」も同率でランクイン。全国にある「のっぺい汁」とは違い、新潟の郷土料理の「のっぺ」は、野菜やこんにゃくなどの具材に里芋のとろみをつけた煮物のことを指している。「のっぺ」は冷やして食べても美味しく、バリエーションも豊富で、現在も家庭料理としても親しまれている。

  • 4位 新潟県「のっぺ」

6位は同率で熊本県の「一文字ぐるぐる」と、茨城県の「どぶ汁」、8位は山口県の「おばけ」、9位は石川県の「ゴリ料理」、10位は同率で沖縄県の「ジューシー」、福岡県の「おきゅうと」、福島県の「しんごろう」がランクインした。