製品評価技術基盤機構(NITE)は2月24日、テーブルタップや延長コードなどの発火事故が減少傾向から一転して、2019年から2年連続で増加していると発表した。

NITEに届けられた製品事故情報のうち、 2016年から2021年に発生した配線器具の発火事故は250件あったという。2019年は前年の44件から減少して23件だったが、2020年は26件、2012年は32件と2年続けて増加傾向にある。

  • 年ごとの事故発生件数 資料:製品評価技術基盤機構

その要因について、テレワークの普及・増加により、配線器具の使用が増えたことが関係しているものと推定している。発火事故の原因として多いのは、家庭内のほこり、水分の付着によるトラッキング現象などだという。

NITEは配線器具の事故を防ぐポイントとして、以下を挙げている。

- 電源プラグやテーブルタップ及びコンセントの差込口などにほこりがたまらないよう掃除する - テーブルタップやコンセントの差込口などに、水分やアルコールが付着しないよう注意する - 変形した電源プラグを使用しない - 電源コードを引っ張る、机や椅子の脚で踏むなど、無理な力を加えない - 接続可能な最大消費電力を確認し、これを超えるような使用をしない

  • 変形したプラグによって起きた発火事故の様子