旧車の祭典「Nostalgic 2days」(ノスタルジックツーデイズ)を訪れると4桁万円の値札を見かけることも珍しくないのだが、200~300万円くらいの国産車にも、現代の感覚からすると渋くてカッコいいクルマが結構ある。オートサークルのブースには200万円弱の「カローラ」(AE70)など、状態のよさそうなクルマがたくさん並んでいた。
残っているだけで貴重? 昭和の大衆車
オートサークルは群馬県前橋市にある旧車専門の販売・買取店。ブースにはトヨタ自動車の「カローラ」や「コロナマークⅡ」、日産自動車「ニューシルビア」、「スバル360」など渋い国産車が並んでいた。
お店の人に話を聞いてみると、折からのブームや中古車市場の高騰を受けてか、ここ数年で同社が得意とする旧車の価格も値上がり気味であるとのこと。モノによっては100~200万円という単位の値動きもあるらしい。
例えばトヨタのカローラなどは昔から大衆車としての役割を担ってきたクルマで、新車の発売当時に買った人にしてみれば、将来的に旧車として価値が上がっていくなどとは思いもよらなかったはず。そのため、買った人が「乗りつぶす」まで所有することも多く、案外、いい状態で残っている個体は少ないそうだ。昔の大衆車も今では稀少車になっている。現代のクルマづくりでは作れないような個性的なデザインなので、今から買って乗れば目立てるのは間違いない。