総務省は2月15日、2021年の労働力調査(詳細集計)の結果を発表した。それによると、役員を除く2021年平均の正規職員・従業員数は前年比26万人増の3,555万人となり、7年連続で増加した。

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女性非正規の年間収入、「100万円未満」が最多

非正規の職員・従業員数は同26万人減の2,064万人と、2年連続で減少した。非正規の職員・従業員について、現職の雇用形態についた主な理由を聞くと、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が同35万人増の654万人で最多。次いで「家計の補助・学費等を得たいから」が同10万人減の385万人、「正規の職員・従業員の仕事がないから」が同16万人減の214万人となった。

  • 仕事からの年間収入階級別正規、非正規の職員・従業員数の推移(出典:総務省統計局Webサイト)

2021年平均の仕事からの年間収入をみると、男性の正規職員・従業員では「500~699万円」が23.5%(同0.3ポイント増)、非正規では「100万円未満」が29.2%(同0.3ポイント増)で最多。一方、女性の正規職員・従業員では「200~299万円」が26.7%(同0.1ポイント減)、非正規では「100万円未満」が42.2%(同0.4ポイント減)で最も多かった。

2021年平均の失業者数は同3万人増の213万人。仕事につけない理由別にみると、「希望する種類・内容の仕事がない」が同2万人増の65万人、「条件にこだわらないが仕事がない」が同1万人増の15万人などとなった。また、仕事につけない理由を年齢別にみると、「希望する種類・内容の仕事がない」は15~24歳(36.4%)が最も多く、「条件にこだわらないが仕事がない」は65歳以上(11.1%)が一番多かった。