NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(総合 毎週月~土曜8:00~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、ヒロイン・大月ひなた(川栄李奈)の同級生・藤井小夜子役を演じている新川優愛がこのほど、出演が決定したときの心境や役作りについて語った。

藤井小夜子役の新川優愛

新川は朝ドラ初出演。出演が決まったときは「びっくりしたというのが素直な気持ちでした。いろんな世代の方が毎期楽しみにしている作品で、そこに携わらせていただけるというのは夢のようです。『ドッキリかな!?』という感じもありました(笑)」と驚いたという。「もちろんジャンルを問わず、どのお仕事でもどの現場でも、自分らしい気持ちでいるという心持ちなんですが、周りからの反響や知人を通して聞こえる声が大きくて。『“朝ドラ”出るんだね』『優愛ちゃん決まったんだね』って言っていただくのを聞くと、“朝ドラ”というワードのインパクトはすごく大きいのかなと最近実感しています」と反響も明かした。

演じる小夜子は、お嬢さん育ちでおしとやかな優等生。子どものころから、英語にピアノ、習字を習い、大学進学を考え将来は先生になることを決めている。

新川は「小夜子ちゃんは、スタッフさんからも『秀才な子で』と『秀才』というワードを使って紹介をされたぐらい、いろんなものにはげんでいる真面目で真っ直ぐな子だと思います。ひなたにはないような、また違った良さを持っている子かなと思いながらやっています」と印象を述べ、「役作りについてすごくいっぱい考えているわけではないのですが、すごく品がある子だなと台本を読んでいて思うので、動きひとつひとつ、なるべくガサツに見えないようにというのは意識しています」と説明。

「小夜子と私自身は似てないと思うからバレないように演じたいなと思っています(笑)。習い事で言うと、小学校から高校まで書道を習っていたのが、小夜子との共通点。字が上手かと言われるとそうでもないですけど(笑)、今でも筆を持つのは好きです」と話した。

苦労していることは方言とのこと。「難しいのは、京都ことばですね。大阪ことばも難しいと思うんですけど、抑揚がないようであるような…やっぱりない?いやいや、ある?みたいな(笑)、全然違った難しさを感じます。データで送っていただいた音声を聞いて、台本に自分だけがわかる『こんな感じ』という線みたいなものを引いたりして覚えています。まだ難しさがありますし、アドリブになった時に簡単に話せないので、アドリブなんだけどそこも先生に『これであってますか』と確認しています」と話しつつ、「ことばに関しては細かく突き詰めているので難しさもありますけど、やっていくとやっぱり楽しいなと思います。方言を話すって面白いです。東京ではなかなか方言を話す機会がないので刺激になるし、『あ、そういう言い方するんだ!』という発見が面白いですね」と楽しんでいる。

また、「クランクインは、毎回どの作品ももちろん緊張するんですけど、今回も緊張しました。方言があって、慣れ親しんだイントネーションじゃないところが多いので、そういったところも緊張しました」と初日を振り返り、「最初に撮影したのは、『大月』でのシーン。川栄さんとは以前、衣装合わせの時にご一緒させていただいたんですが、お父さん(錠一郎)、お母さん(るい)とももちゃん(桃太郎)は初めましてでした。ももちゃんは小夜子をかわいいと言ってくれる役なのですが、そんなももちゃんもすごくかわいかったですね。台本を読んでいてもクスッとしてしまうようなシーンが、映像でさらにほっこりしたシーンになったと思います」と語る。

そして、「『カムカムエヴリバディ』は、新しい試みで祖母、母、娘の3世代の親子を描いていく作品です。今までと違った雰囲気を味わえると思いますし、ひなたのお話も祖母(安子)、母(るい)に負けないくらいのすてきなお話になっていくんじゃないかと思うので、楽しんでいただけたらうれしいです!」と視聴者に呼びかけた。

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