――飛羽真の幼なじみ・間宮役の木村了さん、倫太郎の父・真二郎役の橋本さとしさん、賢人の婚約者・結菜役の飛鳥凛さんと、本作のゲスト出演者の方々もシリアスなストーリーを存分に盛り上げてくださいました。共演者のみなさんについての印象を教えてください。

内藤:陸の愛犬ラッキーが、すごく芝居上手でびっくりしました。天才でしたね(笑)。陸を演じる煌桜くんも可愛くて、飛羽真として感情移入しやすかったです。カットがかかった直後、陸が僕に抱き着いてきてくれたんですよ。

青木:いいなあ~。

山口:僕はなんといっても橋本さんとの共演シーンが一番印象に残っています。倫太郎と真二郎が最後に会うところでは、そのつもりがなかったのにも関わらず、気が付いたら感情がこみあげ、泣いていました。

内藤:木村さんとは役柄では幼なじみですけど、役者の大先輩ですし、現場ではずいぶん助けていただきました。上堀内監督から「さっきの飛羽真、芝居がすごくナチュラルで良かった」と、初めて褒められたシーンがあったんですけど、あれはまさに、木村さんの芝居に僕が引っ張られた結果だったんです。それくらい、木村さんはすばらしい演技をされていて、感謝の気持ちしかありません。

――本作がみなさんにとっての『仮面ライダーセイバー』卒業作品になるとのことですが、もしも将来、ふたたび『セイバー』キャストが集合して作品を作るとなると、何年後がいいですか。

青木:やっぱり、キリのいいところで10年後、『セイバー』10周年記念のタイミングで全員集合したいね。

山口:僕も10年後がいいと思います。撮影が始まったのが2020年ですから、あと8年後ってことになりますね。ただ、作品を作るとしたらメンバー全員で出たいです。僕ひとりとかなら、帰ってきたくないですね。

内藤:確かに、みんなそろって集まりたいよね。

青木:リアルに8年が過ぎた状態で、どんな『セイバー』の物語が生まれるのか、というのも楽しみですね。そんな日が迎えられるよう、これからも頑張りたいと思います。

――最後にみなさんからVシネクスト『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏』の注目ポイントを教えていただけますか。

青木:この作品から、賢人と結菜がこの8年の間にどういう出会い方をして、どうやってこの生活に落ち着いてきたか、その過程をファンの方たちにいろいろ想像してもらえたらいいなと思っています。劇中でも少しだけ、そういうところが描かれてはいますが、他にも絶対に、もっともっとたくさんの出来事があって、それらを積み重ねて「8年後の賢人」が存在すると思うんです。賢人はこの8年間、どんな人生を送ってきたんだろうという部分を思い浮かべつつ、楽しんでいただければ幸いです。

山口:僕は父親(真二郎)、飛羽真は息子(陸)、賢人はパートナー(結菜)と、それぞれに大切な人が現れます。この映画はお一人でご覧になっても楽しめますが、親子や恋人、夫婦で観てもらえれば、お互いの関係性がより深まるんじゃないでしょうか。お父さんと息子さんとで映画をご覧になり、真二郎・倫太郎父子に思いを馳せてもらえたら、と思っています。

内藤:『仮面ライダーセイバー』の卒業作品という心構えで取り組んだ作品ですから、ひときわ思い入れが強いです。台本も今まで以上に読み込んで、ひとつひとつのシーンについて上堀内監督やスタッフさんと一緒に考えながら作り上げていきました。もうすべてのシーンが見どころだと言っていいでしょう。作品を通じていろいろなことを考えたり、何かを感じ取っていただけるとうれしいです! 

Vシネクスト『仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏』は2022年1月28日より期間限定上映が開始。5月11日には東映ビデオからBlu-ray&DVDソフトが発売される。

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