女優の堀田真由と鈴木保奈美が出演するフジテレビのスペシャルドラマ『木のストロー』が、2月26日(15:30~ ※関東ローカル)に放送。朝ドラ『わろてんか』(NHK)以来、4年ぶりの共演となる。

  • 鈴木保奈美(左)と堀田真由=フジテレビ提供

フジテレビ、BSフジ、ニッポン放送3波連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」の関連番組として放送されるこのドラマは、ど数多くの賞を受賞した、世界初の“木のストロー”を開発・実現するまでの実話を描いた書籍『木のストロー』(アキュラホーム 西口彩乃・著/扶桑社)が原案。

堀田が演じるのは、住宅メーカー「オーセントホーム」の広報課に勤める主人公・若木陽菜。幼少の頃、豪雨による土砂災害で自宅を失っていた陽菜は「自分たちの取り組みによって、防げる災害があるのでは」と考えるようになり、間伐材を再利用した“木のストロー”をひらめく。

一方の鈴木が演じるのは、陽菜の上司である広報担当役員・奥沢塔子。“木のストロー”の開発に強く反対し、陽菜の最大のハードルとして立ちはだかるが、塔子には塔子なりの思いがあり…。

脚本は、堀田が主演したフジテレビヤングシナリオ大賞受賞作『サロガシー』の的場友見氏。演出は、FILMの森脇智延氏が担当する。

コメントは、以下の通り。

■堀田真由
――今作のオファーをお聞きになった際の感想は?
「このお話をいただいて、“木のストロー”を知りました。最近はプラスチックではなく紙のストローを使うことはあったのですが、“木のストロー”は知らなかったので、すごく興味を持ちました。また、歴史上の人物を演じたことはありましたが、実際に今も活躍されている方を演じるのは今作が初めてです。新たなチャレンジをさせていただくことができて、すごくありがたいお話だなと思いました」

――今作のテーマである『環境保全』など“サステナブル”について、日頃、意識されていることは?
「日頃から、ペットボトルではなくタンブラーを持ち歩いたり、商品を購入することで売り上げの一部が環境保全の活動に寄付されるものを選んだりしています。今作が決まってからは、木材に着目するようになって自分で調べてみたんです。“歯ブラシはプラスチックのイメージだけどあるかも”と思って調べたら、手持ちの部分が竹で作られている“竹の歯ブラシ”を見つけて。これを機に使い始めました」

――今作の役柄を演じるにあたり意識されていることは?
「まずは“一生懸命さ”がすごく伝わってきました。良いものが完成するまでに、試行錯誤して失敗を繰り返して、そしてどんどん成功に近づいていくという過程で、諦めない姿に私もすごく勇気をいただきました。その“一生懸命さ”が視聴者の方にも伝わるといいなと、意識して演じています。また、塔子さんたちと初めて会うシーンでは、“この子が本当に営業トップ?”と言われています。そんな女性が世界初のアイテムを作り出していく。物語が進んでいくうちに変化していく姿を見せられたらいいよね、と監督とお話しました。私と似ているかなと感じたのは、ひとつのことに没頭する、何かを成し遂げないと気が済まないところ。でも、陽菜は朝から元気いっぱいですが、私は朝が得意ではないので“がんばるぞ!”と意識してギアをいれないとダメです(笑)」

――鈴木との4年ぶりの共演について
「久しぶりに再会できることが、すごくうれしかったです。19歳だった4年前は、今よりもわからないことがいっぱいあって、いろいろなことを保奈美さんに教えていただきました。『わろてんか』は、大阪で撮っていたので、いつもとは違う環境に戸惑うこともある中で、着物を直してくださったりと、本当に母親のように接してくださって。今作は厳しい上司ですが、カットがかかるとお話させていただいて、やっぱりすごく安心感があります。自分自身、いろんなことを積み重ねてきて、またこうしてご一緒させていただけて本当にうれしいです」

――視聴者の方へメッセージ
「プラスチック製ストローの廃止や、ビニール袋の有料化など、最近いろいろなことが変化しています。“サステナブル”“SDGs”の言葉を見かけることも増えましたが、自分自身、“何をやったらいいのだろう?”とわからなくて。意外とそういう方、いらっしゃるんじゃないかな。“木のストロー”、一本で何が変わるかといったら、すぐに変わらないかもしれない。でも、こういったひとりひとりの取り組みが、地球を守ること、自分自身の未来を守ることにつながると思います。ドラマをご覧になって、誰かに任せるのではなくて、みんなで取り組んでいくことなんだと知っていただけたらうれしいです。すぐに行動することは難しいかもしれないけれど、関心を持っていただくきっかけになると思いますのでぜひご覧ください!」

■鈴木保奈美
――今作のオファーをお聞きになった際の感想は?
「“木のストロー”のことはなんとなく聞いたことがあるな、という程度でしたので、勉強する良い機会になると思いました」

――今作のテーマである『環境保全』など“サステナブル”について、日頃、意識されていることは?
「日頃、エコバッグを持ち歩く、ペットボトルの消費を少なくする、などは心がけています」

――今作の役柄を演じるにあたり意識されていることは?
「まだ撮影前ですが、他のキャストのみなさんとの、社員同士の関係性をしっかり作りたいと思います」

――堀田との4年ぶりの共演について
「堀田さんの出演作はいくつも拝見していて、どんどんすてきな大人になっていらっしゃるなあ、と思っていたので、久しぶりにお会いできるのが楽しみでした」

――視聴者の方へメッセージ
「どんな小さなきっかけも無駄にはならないと思います。このドラマをご覧になった後、心の中にタンポポが一輪咲くような、そんな気持ちを持っていただけるよう、制作していきたいと思います」

■草ケ谷大輔プロデューサー
「SDGsという言葉が浸透してきましたが、まだその本質的な理解を世の中が出来ていないのではないかと思っており、お恥ずかしながら私もそのひとりでした。そんな折、原案『木のストロー』を拝読し、SDGsという地球事が自分事に感じられました。原案の素晴らしさを活かしながら、多くの方の興味と共感を得られる人物像、ストーリー展開となるよう、フィクション要素を織り交ぜながら物語を紡ぎました。素晴らしいキャストとスタッフと共に、本作を通じてSDGsを身近に感じられ、ちょっとした考えるきっかけをお届け出来たら幸いです」

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