俳優の田中圭が主演を務める、映画『女子高生に殺されたい』(2022年4月1日公開)の追加キャストと特報映像が27日、明らかになった。

  • 大島優子

    大島優子

同作は漫画家・古屋兎丸の画業20周年記念作品として発表された同名コミックの実写化作。女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人(田中)の9年間に及ぶ、前代未聞の “自分”殺害計画を描く。

追加キャストとして大島優子が春人の過去を知る元恋人で臨床心理士の深川五月を演じることが明らかに。公開日は4月1日に決定し、特報映像も公開された。特報は新年度がスタートした二鷹高校に新しく赴任してきた、34歳の日本史教師・東山春人の始業式での着任の挨拶から始まる。スマートで端正なルックスに色めき立つ女子生徒たちのなかで、春人はたちまち校内の人気者となり、恋を夢見る彼女たちの熱いまなざしを一身に浴びていく。

「どう思ってる? 東山先生のこと」「ヒガシーのこと好きなの?」と、女子生徒の真帆(南沙良)、あおい(河合優実)、京子(莉子)、愛佳(茅島みずき)の間でも春人の話題が出てくるなか、突然「殺されたい」という春人の心の声が聞こえてくる。後半は不穏なカットが続くなか、春人の元恋人で臨床心理士の五月、真帆に一途な恋心を抱く同級生の雪生(細田佳央太)の姿も映し出され、終盤で「僕は殺されるために、この学校に赴任してきた」と語る春人の、前代未聞の“自分”殺害計画がほのめかされる。

大島優子 コメント

主人公 東山春人の女子高生に殺されたいという願望で進んでいく計画犯罪と共に、高校生の淡い青春時代や刹那で美しい瞬間が強く映える作品です。そのストーリーの隣で寄り添い、臨床心理士としての責任を全うしているのが私が演じた役、深川五月です。古屋兎丸先生が原作で書かれている希死念慮という言葉に、これは今世、他人事ではない感覚で本を読み進めていきました。城定監督の脚本と演出により、映画化され、よりスピーディーに生身の人間だからこそ映し出すことのできる生と死と性を、脆く身近なものとして描いています。最後にコロナの終息を願うと共に、映画館に足を運んでいただければ幸いです。

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