日本テレビ系ドラマ『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(毎週水曜22:00~)に出演する俳優の松岡広大が、26日に放送される第3話の見どころなどを語った。

第3話は、「仕事とプライベートの両立」という、男女問わず働く人たちにとって永遠の課題とも言える難問に、雛子(高畑充希)がぶち当たる。レストランでは、店のブランディングのために見習いシェフの萩尾(松岡)を中心に新しいスイーツを開発し、コンクールでの受賞を目指すことに。一方、プライベートでは高校時代の憧れの男性・加賀美(浅香航大)と同窓会で再会する。

  • 松岡広大=日本テレビ提供

──シェフ見習いの萩尾。どんなところに注目して演じられていますか?

「フランス料理の専門用語が全然覚えられなくて(笑)。アントルメとかプティガトーとか堅苦しくならずに今こうしてしゃべっているような感覚に持ち込むのがなかなか難しいので図書館に行って調べたり、ちょっと難しかったです。さらに今回はスイーツを作るシーンがあって、裏でプロの方に教えてもらってホイップとか練習させて頂いてたんですけど…難しいですね。3話では萩尾の実家が和菓子屋、というキャラクターの背景も語られます。(台本に書かれていない部分を想像すると)きっと和と洋で葛藤もあったでしょうし、実家を継ぐの継がないのなんて話もきっとあったと思います。その中でホイップクリームを絞るというのは軽やかなアクションの中にも重みがあるし、お店のためにスイーツコンクール優勝を目指して心血を注いで臨まなければと、気合いがみなぎっている状態。ドキドキしながら演じています」

──今年で俳優業10周年の節目を迎え、舞台演劇での経験も豊富な松岡さんですが、ムチャブリ!の現場はいかがでしょうか?

「(ドラマの現場は)稽古や読み合わせの時間も短いですし、テスト~本番ですごいスピード感。カメラ3台同時に撮影する現場が僕はほとんど初めてで、どこからどう狙われているかわからないので正直、気が抜けない。舞台演劇とは瞬発力が違うというか、何か使う筋肉というか直感的なものが違うなと思います。本番ではOKなんですけど、(自分が演じた映像を見て)ふっと役が抜けて客観的にみると『もうちょっとできたかな』『肉付けできたかな』と、勉強の日々です」

──高畑さんとの共演はいかがでしたか?

「高畑さんは、いらっしゃるだけで空気が変わるというか、明るくなります。芝居も軽やかで軽妙というかモノローグやセリフの言い方とかクスッと笑ってしまって、ちゃんと雛子が生きてるというのを目の当たりにできるので勉強になります。そして、高畑さんも志尊さんも本番ギリギリまでリラックスしている感じがするんですよね。カメラが回って、パンと切り替わる集中力みたいなものは本当に驚きます。カットかかったらまた戻って普通にプライベートの話をして…どうなってるんだろう?って(笑)。お二人に比べて映像の経験が少ない僕からすると不思議です」

──印象的なシーンはありましたか?

「萩尾が雛子と大牙の3人で、スイーツコンクールを目指して試作品を作っていろいろとアイデアを出すとシーンですね。萩尾が自分のアイデアが認められて嬉しくて温かみのあるシーンなのですが、放送で流れるかは分からないですけど、シーンの最後の方は3人のアドリブで、セリフをちょっと追加したり、楽しくて仕事が深夜まで及んでしまったという自然な雰囲気が出ていると思いますし、役を通して温かみが実感できたので特に楽しかったです」

──3話のテーマは恋と仕事の両立。恋愛パートについては、雛子の高校時代の同級生役で浅香航大さんがゲスト出演されて物語を大きく動かしてくれています。一方、仕事パートは松岡さん演じる萩尾が中心となって展開します。3話はどこが見どころになりそうですか?

「浅香さんと僕、2人の“こうだい”が頑張る第3話となっています(笑)。仕事も恋もどちらも一生懸命やりたいけれど、難しいと感じていらっしゃる方にはぜひ観ていただきたいです。3話の中で、雛子から『万全の状態てバッターボックスに立てる人なんていないんじゃないかな』と萩尾の背中を押すセリフがあって、押しつけがましくなくて僕は大好きなんです。力量は現時点ではないかもしれないけど、一回やってみたら何か変わるかもしれない。自分一人で頑張るだけじゃなくて、誰かを頼って、声を掛けてもらって、一歩進む。変わりたいと思った時がその時なんだよって示唆してあげる雛子のような人は実生活でもいるんじゃないかな?と、視聴者の皆さんにとっても(第3話は)共感できるポイントが多いんじゃないかと思います。僕が演じる萩尾も3話での経験を通して、顔つきが変わっていく──能動的なキャラクターに変化していくとこは見どころだと思います。ぜひ第3話、ご覧ください。」