国土交通省は19日、福井県並行在来線準備株式会社などから申請のあった鉄道事業再構築実施計画について、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律第24条第2項にもとづき、国土交通大臣が認定を行ったと発表した。計画期間は2022年3月1日から2035年3月31日までの約13年間となる。
この認定により、準備会社は北陸新幹線金沢~敦賀間の開業にともないJR西日本から経営分離される並行在来線(北陸本線)のうち、福井県内区間における鉄道事業のみなし許可を受け、開業と同時に旅客鉄道事業が経営できるとのこと。対象区間は敦賀駅から牛ノ谷駅までの18駅(石川県境まで)となる。鉄道線の運営に必要な鉄道施設・鉄道用地・車両は、開業時にJR西日本から準備会社に対して有償譲渡される。
同計画において、北陸新幹線金沢~敦賀間の開業遅延による並行在来線福井県区間の影響軽減措置として、鉄道・運輸機構による出資が位置づけられていることから、諸手続きを経た上で鉄道・運輸機構による出資が受けられることになるという。