SMBCコンシューマーファイナンスは1月13日、「20代の金銭感覚についての意識調査2022」の結果を発表した。調査は2021年12月3日~4日、20歳~29歳の男女を対象にインターネットで行われ、1,000名の有効サンプルを集計した。

  • 現在貯蓄できているお金の調整平均額の変化

    現在貯蓄できているお金の調整平均額の変化

毎月自由に使えるお金はいくらあるか聞いたところ、「1万円以下」(25.3%)が最も多く、平均は3万2,560円と、前回調査から3,162円増加。貯蓄額については、「50万円以下」が44.7%を占め、平均は68万円と、前回調査から4万円減少。特に、既婚者は21万円も減少した。

そこで、現在の自分の貯蓄状況への不安について聞くと、76.9%が「感じている」と回答。前回調査から19.2ポイントも上昇しており、経済の先行きの不透明感や将来不安の高まり、長引くコロナ禍などが、貯蓄状況に対する不安感を強めているよう。職業別にみると、「パート・アルバイト」(27.4ポイント増)や「専業主婦(主夫)」(25.1ポイント増)で特に上昇幅が大きかった。

  • リタイア時にあれば安心できる貯蓄金額

    リタイア時にあれば安心できる貯蓄金額

続いて、老後資金や老後の生活について調査したところ、「老後の生活資金は年金だけで十分だと思わない」が89.9%。また、老後の生活について74.3%が「老後が不安」と回答し、「老後が楽しみ」という人は27.6%にとどまるなど、20代の大半が、老後の生活に対する不安感を抱いていることが明らかに。

そこで、仕事をリタイアする年齢までに貯蓄がいくらあれば安心できるか聞いたところ、「500万円以下」(21.8%)、「500万円超~1,000万円以下」(18.8%)、「1,000万円超~2,000万円以下」(18.9%)が上位に。調整平均は、前回調査から438万円増の2,322万円。2,000万円超(計)の割合は36.4%となった。

  • ひと月あたりの預貯金額/貯蓄型保険

    ひと月あたりの預貯金額/貯蓄型保険

次に、預貯金の実践状況を聞いたところ、58.3%が「している」と回答し、ひと月あたりの金額は、平均で3万9,657円。また、「貯蓄型保険(積立型保険)の加入」については、19.1%が「している」と回答。ひと月あたり、平均で1万7,741円を支払っていることが明らかに。

貯蓄をしている・したいと思う理由を聞くと、「万が一のときの備えとして」(57.4%)が断トツのトップに。次いで「老後の生活費のため」(36.6%)、「旅行・レジャー費用のため」(31.1%)、「自分の結婚資金のため」(23.4%)、「子どもの教育費のため」(23.1%)と続いた。

最後に、貯蓄のために我慢することがあるものを教えてもらったところ、「外食(テイクアウト含む)」(37.3%)、「ファッション」(31.3%)、「おやつ(お菓子・ジュースなど)」(28.9%)が上位にあがった。