体操男子で五輪個人総合2連覇した内村航平(ジョイカルジャパン)が14日、都内ホテルで引退会見を行った。

  • 内村航平

内村は「本日はお集まりいただきありがとうございます。新年、あけましておめでとうございます」とあいさつ。「特別な感情はそこまでなくて、ただただ引退するんだなという感じで、あまり実感は今のところないです」と心境を説明した。

そして、「3歳から好きで体操を始めて、1月3日で33歳になって、体操歴も30年になって、16年間ナショナル強化選手として活動させていただきました。人生の半分以上、日の丸を背負ってやってこられたというのは、誇りでありますし、今後自分が何をやっていくにしても自信を持っていろんなことを発言していけるんじゃないかなと思っています」と笑顔を見せながら話した。

引退を決断した時期については「(東京)オリンピックが終わって、北九州の世界選手権に向かう道中、練習をしていく中でちょっとしんどすぎた。このままだと先が見えないなと感じて、世界選手権の前にはこれが最後かなという感じで世界選手権に挑みました」と説明。

現役生活最後の舞台として、3月12日に東京体育館で引退試合を開催することも発表し、「痛い体に鞭を打って6種目やろうかなと思っています。ほかの選手も呼びたいと思っているので、自分の最後をしっかり見ていただいて最後にしようかなと思っています」と語った。

内村は、五輪4大会(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ、2020年東京)に出場。個人総合2連覇を含む、金メダル3つ、銀メダル4つ、計7つのメダルを獲得した。