1年のはじまりは、家計を見直す良いチャンス。「支出が多い」「貯金ができない」と悩んでいる方は、家計簿を付け、お金の流れを「見える化」することから始めてみましょう。今回の記事では、節約・家計管理のポイントとともに、家計簿を続けるための5つのコツをご紹介します。

■家計簿を付けるメリットとは

家計簿を付けるのは、少し面倒に感じますよね。しかし、家計簿を付けるメリットは決して小さくありません。家計簿を付けることで、以下のようなメリットを得ることができます。

・支出内容を把握できる

家計簿には、支出を明確にする効果があります。何にいくら使ったのかがわかれば、お金の使い過ぎや無駄使いに気づくようになるでしょう。大きな出費があっても、他の支出を減らすことで調整する、生活費とは別に「特別支出」を設けて乗り切るなど、お金のコントロールも上手になっていきます。

・節約につながる

家計簿を付けて支出を把握すると、「本当に必要な買い物だったか」と振り返る習慣が身に付き、無駄使いが減って節約につながります。また、何に使ったかわからない「使途不明金」もなくなっていきます。好きなものや必要なものを我慢する苦しい節約をしなくても、家計簿を付けるだけで、無駄な出費を減らすことができるのです。

・貯金ができるようになる

「特に贅沢はしていないのに、生活費だけでお金がなくなり貯金ができない」という人もいるでしょう。しかし、家計簿を付けてみると、「安い買い物を繰り返してお金がなくなっていた」と判明するケースも。このように、貯金ができない原因は、実際に支出内容を明らかにしないとわからないものです。家計簿で無駄使いが見え、貯金ができるようになる家庭も多くあります。

■家計簿を続けるための5つのコツ

家計簿には色々なメリットがあるとわかっても、お金の流れを記録に付けるのは、やはり大変なもの。しかし、これからご紹介する5つのコツを意識すれば、家計簿を続けやすくなります。

1.家計簿を付ける目的・目標を立てる

ただ家計簿を付けるだけでは意味がありませんし、やる気も起きません。まず、家計簿を付ける「目的」と「目標」をはっきりさせましょう。目的は、叶えたい夢の具体的な内容のこと。目標は、「いつまでにいくら」というお金を貯める期限や金額です。

たとえば、「5年で500万円貯めてマイホーム購入の頭金にしたい」「再来年の留学費用100万円を捻出するため、毎月2万円節約したい」など。目的や目標が具体的であるほど、家計簿を付けること、そして、節約や貯金のモチベーションが上がるでしょう。

2.自分に合う方法で家計簿を付ける

家計簿を付けるには、様々な方法があります。昔ながらの紙の家計簿のほか、ノートやエクセルにまとめる方法、また、最近では家計簿アプリもたくさん登場しています。家計簿の役割は、支出を把握し、家計を見直して改善すること。それができるなら、家計簿の付け方はどんな方法でも構いません。どの方法がいいかわからない場合は、いくつか試し、自分に合うスタイルを見つけてみましょう。

また、家計簿を付ける頻度にも、ルールはありません。買い物のたびにアプリに入力するでもいいですし、レシートを取っておき週に1度まとめて記入するというやり方もいいでしょう。どうしても家計簿を付けるのが面倒なら、レシートやクレジットカードの利用明細を見直すだけでも、支出を意識する効果があります。

3.大まかに付ける

家計簿は、正確に付けることを目指すと、途中で息切れします。はじめに「家計簿は大まかに付ければオッケー」と心得ておきましょう。たとえば、食品と日用品を一緒に買い、その大半が食品であれば、全て「食費」に計上してしまいましょう。金額も、10円、1円単位は切り捨てにするなど、細かい金額は気にしすぎなくて結構です。

4.変動費は予算を設定する

食費、日用品費、交際費、娯楽費、被服・美容費などの変動費には、月の予算を設定しておきましょう。予算を設定しないと、月内にあといくら使えるのかわからなくなってしまうからです。予算は、毎月の収入から固定費と貯金分を除いた金額で、それぞれの項目に割り振りましょう。

はじめは予算をオーバーしてしまうかもしれませんが、お金の使い方が上手になるにつれ、予算内に収められるようになります。そうすると、家計簿を付ける意味が感じられ、家計簿が長続きするでしょう。

5.1カ月ごとに振り返りをする

家計簿は、1カ月ごとに必ず振り返りをしてみましょう。家計簿を付けると、普段から使い過ぎや無駄使いに気づくようになりますが、改めて節約できるポイントを発見できる可能性があります。また、1カ月家計簿を続けられたことを確認し、また来月も頑張ろうというモチベーションにもなるでしょう。

■自分のやり方で家計簿を続けてみよう

家計簿を付けるのは、はじめは面倒に感じるもの。しかし、実際にやってみると、支出をコントロールできたり、目標金額が貯められ夢が実現できたりと、良い面がたくさんあります。自分なりのやり方を見つけ、家計簿を続けてみましょう。