e-Bike(電動アシスト自転車)「Connecetd Bike」の開発に取り組むアベントゥーライフは、コロナ禍の影響を受けて移動手段が移り変わり、今後パーソナルモビリティ市場が拡大する見解を発表した。

  • e-Bike/Connected Bike(電動アシスト自転車)

    e-Bike/Connected Bike(電動アシスト自転車)

パーソナルモビリティとは、街中での近距離移動を想定した1~2人乗りの小型電動コンセプトカーなどを指す次世代自動車の概念。歩行者と自動車やバイクといった従来の乗り物との中間的な位置にあり、「電動キックボード」や「SEGWAY」などがこれに該当する。

コロナ禍において、より密を避けた移動を実現できると共に、個人意思での自由と手軽さから、近年世界で注目を集めているパーソナルモビリティ。海外では様々なパーソナルモビリティが誕生する一方、日本では、公道での走行が禁止されているものも多く存在するなど、街中を気軽に移動できる乗り物として開発されていながら、現状では私有地ほか特区や条例で特別に許可された場所でしか、乗ることができないものが多い。

そのような中、利用者が急増する電動キックボードをめぐり、警察庁が運転免許を不要とする道路交通法の改正を検討。また、特定の条件下で無人の車を操作する「レベル4」相当のサービス実現に向け、事業者らを許可制とするなどの環境を整備するとの発表が昨年末になされるなど、次世代の移動手段に対する取り組みが活発化しているという。

さまざまなパーソナルモビリティ

■電動一輪車/電動バランススクーター
自分の重心を使って移動する「SEGWAY」のような乗り物。約10~12km/hの速度が出るので、爽快感も感じられる。

■最先端電動車いす
高低差のある段差や急な坂道だけでなく、でこぼこな道や砂利道も難なく走行することができる電動車椅子。フル充電で20kmを走り、振動を抑える仕組みが施されているので、乗り心地もよいという。電動⾞いすの2018年の出荷台数は約2万5千台で、近年約5年間増加傾向にある。

■電動キックボード
モーターで走る新しい電動モビリティ。軽くコンパクトで小回りが得意なため、スマートに移動ができるのが特徴となっている。毎回地面を蹴る必要はなく力いらずで爽快な走りが楽しめる。

■e-Bike/Connected Bike(電動アシスト自転車)
電動機(モーター)により人力を補助する自転車であり、これまでの電動アシスト自転車と比較してよりスポーティーな走りを楽しむことが可能。バッテリー容量も大きいため、100km以上走れるモデルが多い。なお、電動アシスト⾃転⾞の2018年の国内流通台数は約55万台にのぼっており、10年程度で約2倍にまで成長している。なおアベントゥーライフでは、アプリや指紋認証によって操作できるスマートロックシステムを標準装備するほか、様々なIoTシステムを搭載したe-Bike「Connected Bike」の開発に取り組んでいる。