JR各社は6日、年末年始期間中(2021年12月28日から2022年1月5日まで9日間)の利用状況について発表した。新幹線や主要線区の利用状況は前年比200~300%と回復しているが、前々年比では70~80%の回復率にとどまっている。

  • 東海道新幹線の年末年始の利用状況は前年度を大幅に上回るも、コロナ禍前ほどの回復には至らず

JR東海は東海道新幹線に関して、沿線における降積雪の影響を受けて在来線の一部列車で遅れや運休が発生したが、新幹線に関しては一部列車で遅れが発生したのみと説明。年末年始期間中の利用状況は284万4,000人で、前年比257%・前々年比78%とのこと。

JR西日本は山陽新幹線に関して、期間中の利用状況は133万5,000人で前年比290%・前々年比76%と発表。湖西線・北陸本線経由の特急「サンダーバード」は16万4,000人で前年比252%・前々年比68%、北陸本線経由の特急「しらさぎ」は6万3,000人で前年比219%・前々年比68%、北陸新幹線は23万9,000人で前年比262%・前々年比78%、関西空港駅発着の特急「はるか」は2,000人で前年比138%・前々年比3%と発表している。

JR四国の年末年始期間中の利用状況は、瀬戸大橋線が19万8,000人で前年比246%・前々年比74%、主要3線区は9万8,400人で前年比262%・前々年比75%。JR九州は九州新幹線(博多~熊本間)に関して、年末年始期間中の利用状況は24万5,000人で前年比210.0%・前々年比74.0%と発表した。

  • 東北新幹線もコロナ禍前ほどの回復には至らなかった

JR東日本は東北新幹線に関して、大宮駅以北の利用状況は140万人で前年比255%・前々年比77%、盛岡駅以北は20万1,000人で前年比255%・前々年比80%と発表。上越新幹線は93万6,000人で前年比237%・前々年比77%、北陸新幹線は47万9,000人で前年比239%・前々年比76%、秋田新幹線は7万2,000人で前年比258%・前々年比82%、山形新幹線は9万4,000人で前年比328%・前々年比71%。成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」は5,000人で、前年比147%・前々年比4%とのこと。

JR北海道は北海道新幹線に関して、年末年始期間中の利用状況は4万7,600人で前年比302%・前々年比74%と発表。在来線主要3線区は16万9,700人で前年比271%・前々年比79%としている。