CyberOwlは2021年12月28日、「中学受験関するアンケート」の結果を発表した。調査は2021年11月26日~12月15日、小学6年生〜大学4年生の子どもがいる保護者500名を対象にインターネットで行われた。

  • 中学受験をした(する)理由

    中学受験をした(する)理由

調査によると、「中学受験をした(する)」家庭は34.2%。中学受験をした(する)理由を尋ねたところ、「教育内容や環境が地元の中学より良いから」(44.5%)や「中高一貫なので高校受験をしなくてすむから」(25.7%)に回答が集中。

また、「その他」の意見に「本人の希望」という理由も数多く寄せられたが、注目は「地元のトップ高校が軒並み中高一貫校になったため、高校受験枠が減ってしまっているので、チャンスを増やそうと思った」という意見。1999年4月より「生徒の個性や創造性を伸ばすことを目的」として導入された中高一貫教育制度。2023年より“東京都内の公立中高一貫校”は高校での募集を停止し、全て完全一貫化に。茨城県では各地域の進学校を軒並み中高一貫校化するなど、全国的に中高一貫校化がすすんでいるという。

一方、「中学受験をしなかった(しない)」家庭は65.8%。「地元の中学で十分だから」(58.4%)、「小学生の間は勉強漬けにならずにのびのびと過ごしてほしかった、またはほしいから」(10.6%)といった意見が多かった。

  • 中学受験を考え始めた時期

    中学受験を考え始めた時期

次に、「中学受験を考え始めた時期」を教えてもらったところ、「小学4年生」(28.0%)や「小学5年生」(23.8%)が多く、「塾に通い始めた時期」についても、6割近くが「小学4年生」(27.3%)あるいは「小学5年生」(30.2%)から通い始めていることがわかった。

  • 中学受験前に学校を休ませることについて

    中学受験前に学校を休ませることについて

続いて、これから受験シーズンがピークをむかえるにあたり、「中学受験のために学校を休ませる」ことへの賛否を聞いたところ、「(どちらかと言えば)賛成」が41.0%、「(どちらかといえば)反対」が38.0%という結果に。

賛成派からは、「目標があるのだからそのために小学校を休むのは正当な理由」「子どもが受験のために、勉強を頑張って来たと思うので、多少はよいと思う」といった意見が。一方、反対派からは「学校は学力をつける以外の社会性・協調性といった将来的に大切なことを学ぶ場だから」「受験当日はともかく、学校を休んでも勉強しないと受からないのであれば入ったところでついていけないと思うから」といった声が寄せられた。

最後に、子どもが中学受験を経験した(する)保護者に「中学受験で最も大切な要素」について聞いたところ、「子どものやる気」(56.4%)が断トツの1位に。次いで、「親のサポート」「塾選び」(ともに12.8%)、「経済力」(11.6%)と続いた。